見出し画像

BranCo!卒業生でストラテジックプラニング職の博報堂社員に学生スタッフが突撃!【BranCo!2020オリジナルインタビューVol.2】

こんばんは、BranCo!学生スタッフです!

だんだんと涼しくなり、秋の気配を感じるようになってきましたね。
秋といえば・・・ブランドデザイン!笑

今月にはブランドデザインレクチャー、11月にはBranCo!のエントリー締め切りが迫っておりますので、ぜひ確認してみてください。
(リンクは記事下部に記載しております)

さて、今回は、BranCo!卒業生社員インタビューということで、BranCo!に出場経験があり、現在、ストラテジックプラニング職として活躍されている博報堂社員の川崎さん、土居さんにインタビューをしてきました!

画像1

▲ 左から土居さん、川崎さん


ものづくり/日本酒に熱中した学生時代

スタッフ:
学生時代に何か熱中していたことや、活動していたことはありますか?

川崎さん:
私は美術系の大学だったので、ものづくりに熱中していました。

スタッフ:
そうなのですね。どのようなものづくりですか?

川崎さん:
デザインを幅広く学ぶ学科だったので、「デザイン」と呼ばれるものは概ね勉強し尽くしました。美術大学には卒業制作というものがあるのですが、それが大学3年生の終わりぐらいから始まって、それに一番熱中しました。私は「詩」に着目したのですが、詩って平面に書かれているのが当たり前ですよね。でも、本来はもっとエモーショナルなものであるはずだと思っていて、無機質なものにアウトプットされていることに問題意識を覚えました。そこで、詩を違う形で表現できないか、ということをテーマにインスタレーション作品を中心に制作し、最後の1年間は特に集中して活動していました。

スタッフ:
ありがとうございます。土居さんはいかがですか?

土居さん:
僕は卒業研究で、日本酒の価格がどのように決まるのかをずっと研究していました。日本酒のラベルって様々な工夫が施されていて、産地の名称が入っていたり、英語表記しか入っていなかったり、色を変えたりしているなかで、それらが本当に価格に繋がっているのか、そのブランドに繋がっているのか、ということを研究するために、ひたすら酒造のHPからお酒の情報をエクセルに打ち込みまくるという研究に没頭していました。笑

スタッフ:
だいぶストイックですね。笑

土居さん:
はい。実際に岩手県にある酒蔵に4か月ぐらい住み込みで研究していて、そこで日本酒のHP作り、海外に製品を出す際の投資交渉のための資料作成、田んぼに入って稲を刈って酒を造って提供、といった活動にしばらく熱中していましたね。

スタッフ:
学生時代にそのような活動をされていたなかで、BranCo!に応募してみようと思ったきっかけは何だったのか、教えていただけますか?

土居さん:
僕は、元々、大学でブランド・イノベーションデザイン局(以下、BID局)が開講している「Brand Design Studio」という授業に参加していました。大学2年生の時に「正解のない問いに挑む」というコピーのポスターが学校に貼ってあるのを目にして、博報堂が何の会社なのかも正直よく分からないまま、ポスターに惹かれて授業に参加してみました。実際に参加してみたら、ものすごい量のリサーチと課題を出されて「一番しんどいけど楽しい授業」という評判の授業だということを受講登録後に知りました。僕はそこで経験した抽象的な問いに対してひたすら考える時間がとても楽しかったので、その流れでBranCo!に応募しました。

川崎さん:
私は友人に誘われたから、というのが参加した理由です。美術大学の友人にBranCo!に出ている人がいたので、元々、BranCo!の存在は知っていて。でも、なかなか参加するきっかけがないなあと。そんな時に他大学の友達に誘われて、その友達が大学もバックグラウンドも全然違うメンバーを集めてくれて、みんな初対面のチームができたんです。それって面白そうだなあと思ってBranCo!に参加しました。


BranCo!をきっかけに増える出会い、広がるコミュニティ

スタッフ:
参加して良かったな、と思ったことってありますか?

土居さん:
いくつかあって、僕のときはテーマが「嘘」だったんですが、どういう風にひっかかりを探していくのかということをひたすら考える忍耐力が培えたことが非常に良かったかなと。あともう1つは、決勝の懇親会の時に、博報堂の先輩社員や他社にデザイナーとして内定されている人と交流できたり、この時に初めて出会った人がその会社の同期になったりして、懇親会を通じて様々な出会いがあったことが良かったです。そこからかなり知り合いや友人が増えた実感があります。

スタッフ:
そこでできた繋がりは、今でも続いているのですか?

土居さん:
今でも繋がっていますね。そのとき知り合った先輩社員が、入社してから飲みに連れていってくれたり、社外の活動で会ったり。面白い繋がりが続いているなあと感じますね。

川崎さん:
私も先輩社員と繋がるきっかけになったのが一番良かったと思います。それまで、博報堂という会社の存在は知っていたのですが、詳細は知らず、あまり興味も持っていなかったのですが、BranCo!でついてくださったメンター(二次予選に進出した各チームにつく博報堂社員)から、会社がどのようなことをやっているか、どういう会社なのかを知ることができたのがすごく良かったです。

スタッフ:
そのようなBranCo!での経験が、広告業界を目指すきっかけになったのでしょうか?どのような経緯で広告業界を目指したのかを教えていただきたいです。

土居さん:
きっかけになりましたね。というのも、僕は1年留学していて、その間に僕がBranCo!に出場したときのチームの1人が博報堂に、もう1人は他の広告会社に入社したので、自然と広告業界に興味が湧きました。僕は日本酒に関わりたいという想いがあって、研究していた酒蔵にそのまま残ろうかなと思っていた時期もあったんですが、採用の予定はなく。文化とか職人芸とかクラフトマンシップとか手がかりが掴みにくいものを上手く伝えていかなければならないときに、直感ですが、BranCo!やBrand DesignStudioで学んだことがリンクするのではないかなあと思って、広告業界に行きたいと思うようになりました。

川崎さん:
私もBranCo!が広告業界を目指すきっかけになりました。ちょうど就職活動が始まる時期のBranCo!に出ていたので、その時期に先輩社員とBranCo!を通じて繋がって、「こういう仕事がしたい」と思えたのがすごく大きかったです。メンターについてくださった先輩社員についても、「こういう人と仕事がしたい」ととても強く感じて博報堂を受けた、という感じですね。

画像3

スタッフ:
そのメンターの方には、どういった魅力があったのですか?

川崎さん:
それを本業としているだけあって、ファシリーテーションの上手さに感動して。学生だからといって甘く見ているわけではなく、とはいえ厳しすぎず、同じ目線で接してくれたんです。それが非常に魅力的に映りました。

土居さん:
僕もとてもメンターさんに恵まれました。もともと授業でBID局の先輩社員は知っていて、対等な壁打ち相手になってくれる、という感覚はとてもよくわかります。


魅力は、自由度の高さ

スタッフ:
ありがとうございます。次に、BranCo!から少し離れて、ストラテジックプラニング職というお仕事について伺いたいと思います。まず、どんなお仕事をしているのか、教えていただきたいです。

土居さん:
最近、ストラテジックプラニング職(以下、ストプラ)を定義するのは難しい、とよく言われている気がします。商品やユーザー、世の中の潮流のリサーチなど戦略の基盤の部分を重点的に担当する方もいれば、BranCo!で取り組むようなブランドやサービスの開発をメインの仕事にしている方もいます。その中で、今、僕はリサーチ業務をメインに担当しています。

川崎さん:
私は土居さんがおっしゃった、業務領域が広がってきている部分をメインにしています。と言っても1年目なので、先輩のもとで1日1日勉強させていただきながら過ごしています。

スタッフ:
ありがとうございます。土居さんにお聞きしたいのですが、ストプラの面白みを感じたお仕事で具体的に共有いただける例があれば教えていただきたいです。

土居さん:
そうですね。どの仕事も面白みがありますが、1つリサーチ業務の例を。すべて記述形式で20問ほど回答してもらうアンケートを約500人にお願いして、集まった10000個ほどの記述回答の中から顧客が求めている体験を探す、というリサーチを行いました。KJ法(博報堂でよく使われるアイデア発想法の1つ)のように、ひたすら見て、似ている部分があるものを塊にして、キーワードを出していく。それはBranCo!のリボン思考(BID局が提唱しているアイデア発想フレーム)とも繋がっていて、面白かったです。

スタッフ:
なるほど、大量のアンケートのインプットから顧客が求めている体験のアウトプットを見出す、ということですね。ありがとうございます。
一方で、川崎さんは美大卒でストプラというキャリアを歩まれているかと思いますが、もともと志望されていたのですか?

川崎さん:
デザインを専攻していたので、クリエイティブ志望でした。ストプラのような戦略立案なんて無理だろうとも思っていたので配属発表時は驚きがありましたが、今は結果的に良かったなと思います。

スタッフ:

それは、どういったところですか?

川崎さん:
全体像を理解できている段階では全くないので個人的な印象ですが、クリエイティブはある程度、方向性が決まったところから具体的なアイデアを考えることが多い印象です。一方で、ストプラはその前の段階の、どんな方向で行くか、から考えられる。とても自由度が高くて、楽しさを感じています。

土居さん:
正直、僕も調査とか数字は好きじゃありませんでした。そのため調査漬けの1年目は少しハードでしたが、そんな折にたまたま先輩の企画書を見せてもらう機会があって。これがストラテジーか!と思わされたことがありました。ちゃんと論理的かつ納得度の高いストラテジーを描いている先輩を見ると、かっこいいなと思います。


BranCo!は、1つのエンターテインメント

スタッフ:
BranCo!で得たことがストプラ職に生かされていることはありますか?

川崎さん:
そうですね、個人的にはBranCo!のリボン思考のフレームに基づいて考えきったという経験は生きているように感じます。企画書を書く際にBranCo!での思考法を思い出しますし、完璧に身についているとは言えませんが、一度やったことがあるのは良かったかもしれません。

土居さん:
リボンフレームって、インプットした後にそれをコンセプトに落としてアウトプットに拡げ ていく。ストプラの基礎的 なドリルとも言える気がします。それをBrand Design StudioとBranCo!でやっていたから、厳しいお題がきても頑張ろうって思える。BranCo!のときも、当時のテーマの「嘘」について嘘の言葉を何百個も書き出して、そこから考えたりしました。それは最近、担当した調査業務とも似ていて、経験が生きたように感じます。

スタッフ:
なるほど、業務に生きる部分もたしかにあるということですね。
最後の質問になりますが、BranCo!はお二人にとってどのようなものと言えるますか?

土居さん:
難しい質問ですね。でも、「考える、への入口」かなあと。大学受験や授業って暗記が中心ですよね。「考える」ことってインプットの一歩先にあるような気がしていて、アウトプットもその考えに基づくものかなと。そういう意味で、日本酒の研究を考える礎になりましたしBranCo!は思考を広げるファーストステップになったように思います。

川崎さん:
美術の授業では与えられたお題に対して自分なりの答えを出すのが大学の授業の中心でした。そういう意味では、BranCo!でやっていることは学校でやっていることと近かったのですが、環境が全然違っていて。大学では、自分と同じようなバックグラウンドの人とやるか、一人で頑張るかのどっちか。一方で、BranCo!のチームは大学もバラバラ、やっていることもバラバラ。自分とはやってきたことも考え方も違う人と、何か一つのものを作る経験はとても楽しく充実感があって、今も自分の中に生きていると思います。

画像3

スタッフ:
BranCo!に出場を考えている学生に向けてメッセージをお願いします。

土居さん:
企画して、発表して、メンターにも会えて。考えて企画するのってお金がかからない遊びだなあと思って、すごく楽しかったです。就活の一環ではなく、一つのエンターテイメントだと思って軽く出してみるのも良いと思います。

川崎さん:
美術大学にいた側として思うのは、美術大学でデザインを勉強している方こそ、考えるところからぜひやってみてほしいです。大学ではどうしてもアウトプットが中心となるので、思考のプロセスから評価してくれるBranCo!に出たら、違った世界が見える気がします。

スタッフ:
土居さん、川崎さん、ありがとうございました!

以上、BranCo!卒業生社員 ストラテジックプラニング職編のインタビューでした。
インタビューしていて、BranCo!で得るものの多さ、大きさを感じました。
川崎さん、土居さん、お忙しい中、ご協力ありがとうございました!

BranCo!2020は11/18までエントリーを受け付けています。
(エントリーにはチーム登録とエントリーシート提出が必要となります。)
https://branco2020.page.link/mypage

また、10/19開催のブランドデザインレクチャー by BranCo!も参加受付中です。お席に限りがございますので、お早めにお申し込みください!
https://branco2020-lecture.peatix.com

詳細は、HPやSNS等で情報を発信しておりますので、ぜひご確認ください!
web: http://branco.h-branddesign.com/
Facebook: https://www.facebook.com/brancohakuhodo/
Instagram:https://www.instagram.com/branco.official/
Twitter:https://twitter.com/branco_info

いいなと思ったら応援しよう!