土俵にたてないでいる、私
新宿3丁目。
仕事帰り。
ゲイの友人がまわす
小さなカウンターバーに飲みにいくことは
私の大事な息抜きのひとつ。
友人でもあり、バーのマスターでもある
マーキーがつくるカクテルは
私のライフスタイルに欠かせなくなっている。
そこにいる洗練された男たちのほとんどが、ゲイ。
仕事のできそうな、"おこげな女"も
お客にまじってちらほらいるけど
ここでは女は
メインディッシュにはならない。
たいていその場所では
真剣に相手にされていなくて
だけど
けっして仲間外れにされているわけでもない。
その距離感が
“昔モテた。けど、今、オトコはいない”
そんな風に
どこか土俵にたてないでいる
私みたいな女には、居心地がよかった。
だから、
安全でほっとできる場所
それが私にとっての新宿3丁目。
いきつけのバーの近くで
例の「セクシュアル・ヘルス塾」が開催されるということで
イベント自体に、はやくも親近感がわいていた。
→next episode どうして君はイカないの?
私。荻野 月子、39歳。独身。 かれこれどのくらいセックスしていないんだろう? bda ORGANIC presents ”セクシュアル・ヘルス通信”では、セックスにまつわるさまざまなトピックスをお届けします。
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