タスク整理をして自己肯定感を高めよう
今回はUIデザイナーというよりかは、ディレクターを6年半ほどやっていた時のタスクに対しての臨み方を思い出しながら記事を書いてみようと思います。
ディレクター時代は1つの案件に付きっきりということはほぼなく、常に複数の案件を走らせている状態でした。
システム開発が関わる大きな案件の場合は2つ、大きい案件1つ+小〜中規模案件を2〜3つといった感じが多かったです。(+見積・提案、事業部のお仕事なども並行して行なっていました。。)
そんな中で「タスクの漏れがないようにしないといけない!」と試行錯誤した結果、これから書いていく内容に落ち着きました。
こんな人もいるんだ程度に読んでいただけると幸いです。
タスクは細分化できる限り細分化しよう
これが6年半ディレクターをやっていた中での答えです。
人の能力はそう簡単にレベルアップしないので、できることからコツコツと、そう仕事をしていたらなんとなく自分にはハマるやり方を見つけることができました。
「画面構成をする」といった時にどんな作業を思い浮かべるでしょうか。
「デザインツールで構成画面を作る」「前提情報のチェック(ペルソナなど)」「参考サイト・アプリ調査」などが頭の中に浮かぶかなと思います。
私はいつも、さらにタスク単位で分割をしていくようにしています。
細分化例
ゾーニング
ホーム
XX一覧・・・
構成作成
ホーム
XX一覧・・・
各画面・要素に対するステータス差分
前提情報のチェック
ペルソナ
ジャーニーマップ
他提供資料
参考サイト(アプリ)調査
競合調査
見せ方参考(他業種からの取り入れ、ギミックなどなど)
上記例ですが、細分化できるだけタスクを細分化します。
ひとつ経験則としてなのですが、画面構成や調査も1回ですべてを終わらそうとすると絶対に頭がこんがらがります。
(私はなので、頭がとても良い人は感じないかもしれません)
なので、タスクを観点ごとに細分化して、画面構成であれば一旦正常系の画面を作成して、エラー系、要素がない場合のステータス差分などのパターン作成に展開していくようにしていて、何周か見直しを含め作業するようにしています。
これは、薄く全体的に触れるようにするので、お客さんや内部のメンバーに見られた時に「やってる感」がでます。笑
というのは冗談で、お客さんも早めに全体像が見たいと思うので、週1の定例ホーム画面だけで1時間終わるより、全体像を伝えつつ話題にフォーカスした方が話が進めやすいと考えています。
(あと自信満々に1画面定例に出した際にケチョンケチョンにされると心が折れます)
細分化することによる良い効果
タスクを人に分散できる
上記の例の場合ですが、細分化することによって「調査のここだけお願いしたい」や「この構成の差分を作ってほしい」など、他メンバーへのお願いがしやすくなります。人に仕事をお願いできない人は、経験上、相手の技量を信用していない(アウトプットに満足できず自分でやってしまう人)か、タスクが整理できていない可能性がある人なので、細分化をしてみると良い結果になるかもしれません。
自己肯定感が上がる
タスク細分化を始めるきっかけになった項目になるのですが、前述したとおり複数案件を並行していく中で、全部の案件からドバッとお願いが降り注いでくることがあります。そうなると頭が真っ白になってパニックになることが多々ありました。
でも結局やるしかないので、1つ1つタスクを片付けていくしかありません。
大量のタスクに対して、1つずつでも消化していくことでやる気と達成感が出てきます。
なので、タスクを細分化できるだけ細分化して、こなすタスク1つの分量を小さくしてやることで、活力と自己肯定感をゲットできます。
こなしている時間や分量は変わらないですが、自分をできる人間だと錯覚させるにはこの程度のことで良いと思っています。
工数見積の精度向上につながる
画面構成にどんぶり勘定40h!より、ホームに4h、XX一覧に2h、画面遷移図に1h、ステータス差分に0.5hずつといった形で細分化した方が工数の振り返り、スケジュールを切るにあたっての参考になります。メンバーも見れる形にしておけばタスクの組み替えなどが容易です。
次の日のタスクは小さいものから始めよう
最後になるのですが、ディレクター時代、日報を書くのと合わせて15分くらい明日のやることをまとめていました。
これはフリーランスになった今も日課として欠かさず行っていることです。
明日やることに対してのリストアップ、優先度づけを行い、朝イチ一発目にやることのタスクを決めます。
その際、意識していることは脳みそへの負荷が少ないものにするようにしていました。壁がでかいタスクより、簡単に飛び越えられるタスクの方がその後の作業の気が楽になるためです。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
ディレクター時代は、いかにお客さん、プロジェクトメンバーに迷惑をかけず円滑にプロジェクトを進めるかを考えていました。
タスク整理術はそれにより生まれた防衛本能的な能力だと思っています。
タスク整理が苦手な人はぜひ、一歩ずつ歩みを進める戦法を試してみてほしいなと思います。