それはちょっと……酷すぎやしませんかね?
先日、高校時代の友人たちと飲んできました。
女性も1人、参加してました。この子、昔から頭も良いし、見た目も(年を経た今でも)可愛らしいのですが、ちょっと不思議ちゃんなところがありまして、酒が入るといつもこんな話を始めます。
「私は高校生のとき、男の子って怖くてお話できなかったんだけど、カサンドラ君とは何故か話せたんだよ」
ごめん。正直なことを言うと、あんまり話した記憶がないんです。そもそも貴女、自分でも仰っている通り男性との外交面は社交的な友人1人に任せ、仲良し女子グループに隠れて生活していましたよね。まぁこの年頃では、こういった女の子はよくいますよね。そこは理解できます。
しかし、それって褒めてくれているのかな? もし僕の記憶力が低下していて思い出せないのだとしても、それはつまり僕は「男の子判定」されて無かったってことだよね。がっかり感、ひとしおです。
あと、
「カサンドラ君とは、文化祭のときに2人で店番したんだよ。覚えてる? えっ、覚えてないの? ひっど〜い!」
怒られました。そんなピンポイントで都合よく記憶力は発動しないものですよ。
そして、帰り際、
「カサンドラ君って、男の子にも女の子にもモテてたよね」
いや、それは多分、誤解です。なぜなら、僕の高校時代は部活動で埋め尽くされていて、ほぼ教室には居なかったからです。そして、そんな「万人から愛されるキャラ」でないことは、自分がよく知ってます。僕は「どこにでもいるけど、どこにもいない」、『不思議の国のアリス』のチェシャ猫、もしくは量子力学の思考実験に登場する「シュレディンガーの猫」(この場合、平野耕太 著の『HELLSING』(少年画報社)のシュレディンガー准尉と言うべきか)のだっただけです。
ただ、男の子にモテてたって発言は気になります。それは何気に怖いです。(注釈:ここだけ読むとLGBT+差別か、と思われるかもしれませんが、僕は何度か一部の心無いゲイの方に嫌な思いをさせられています)
でも、続けて発した最後の言葉が一番ひどいです。
「私は好きじゃなかったけど」
お後がよろしいようで……。