『たったひとつの冴えたやりかた』*
鬱のときには、つらいので安定剤をのんで「寝逃げ」する。
躁のときも自分で気付くことができたなら、同じく安定剤をのんで意識レベルを下げる。症状が酷ければ、倍量のんで自身を眠らせてしまうことも可能。
これを上手に使うと、精神的に安定したときだけをつなぎ合わせて生きることができる。ここ数年、「意識的・積極的に」導入して獲得した技術・手法。ただし、睡眠覚醒障害でもともと覚醒時の意識レベルがあまり高くない自分だからできることなのだとも思う。もちろん、働いていたら使えないのは言うまでもない。
その代償として、昔よりも日々の時間の流れがとても速く感じられる。あっという間に一日が終わる。幸いなことに、記憶の欠落を感じて悩まされることはない。
躁も鬱もない素敵な日々を手に入れる、とびきり最悪な方法。
*) James Tiptree, Jr.による古典SFのタイトルより拝借。内容は無関係。
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