#59 怖い場所 - 毎日投稿19日目
先日書いた映画『パッチ・アダムス』の感想文で、個人的な思い出になってしまうので書き淀んだ事をつらつらと。
作中で描かれる病院(1970年代頃)は驚くほど陰鬱で、医師も権威的に振る舞い、患者と寄り添うような雰囲気ではありませんでした。
患者と距離が近すぎると冷静で客観的な判断ができなくなる、というのが医師達の言い分でありその業界での風潮でした。
僕も学生の頃部活の怪我などで整形外科によく通っていました。先生は親切でユーモアのある方だったので権威的な雰囲気は感じませんでしたが、病院全体に陰鬱な空気は漂っていたと思います。建物も照明も暗く、受付の方も淡々と処理を行い、とても笑顔とは程遠い場所でした。
その病院は10年以上前に建て替えが行われ、今では雰囲気も明るく緊張するような場所ではなくなりました。
ただ、本来は人の命を預かる緊迫した場所なので、建物の明るさと医療に従事されている皆様の真剣さのギャップがより明確になったようにも感じます。
これは「医療機関の人はどんなに忙しくても笑顔でいてくれ!」という話ではなく(もちろん笑顔でいてくれたら嬉しいのですが)、患者側に立ちすぎても、それもしんどいんじゃないかなぁ、という想像です。
医療を巡っては公的機関や各家庭を問わず、さまざまな悲しいニュースが日々飛び込んできます。
僕は医療従事者ではないので知った風な事は言えませんが、ある程度の線引きをお互いに弁えてる環境も、お互い心身共に健康でいる為には必要なんじゃないかなぁと感じてます。
もちろん最終的には誰もが笑顔でいられる環境が望ましいと思ってます。
その事をここでボヤいても何かが変わる事はないのですが。
ちなみに僕が今通っている心療内科はセカンドオピニオンなのですが、最初に通っていたところは、言っちゃなんですが本当に酷い場所でした。
ただ書類と薬をもらうために心と時間をすり減らすだけの場所。
ただでさえ正常な判断ができなかった時期に、なんであんな場所に足繁く通っていたのか、悔いが残ります。
幸い今の先生は親身で、受付の方も明るく接してくださります。
すべての患者に最適な診療というのはとても困難な事だと思うのですが、それが実現される日が来てほしいですし、自分自身でも『生の価値を高める』行動はなんなのか、考えてたいと思いました。
本日も最後までお読みくださりありがとうございました。