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03号と04号の間をフラフラ日記 0117-0123
0117
「結婚して」に対して「ダ~メダメダメ」と歌っていた「それはちょっと」が95年で、「君とゆくよ年をとって」の「春にして君を想う」がたった3年後の98年である。歌詞の「僕」がそのまま本人の考えを代弁するとは言えないにしても、奇妙な感じがある。
A4の半分のサイズの紙(A5)に、横書き一段で本を作るのもいいなあ、と気持ちだけは半年以上も先走って、01~05号まで出た後の「総集編」にまで向かっている。
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1月18日の牧村さんのツイート。
大瀧詠一さんはサイダー‘73のCMをやった頃、聴こえてきたあの曲に似てるよね?ていう発言に、一度本気で怒っていたことがあります。そういうこと言うなら全16曲上げろと。
— 牧村G憲一 (@makiji) January 17, 2021
フリッパーズ・ギターもまた幾重にも引用があると言えます。似てるよねではとても済みません。 https://t.co/PDuLY3iqwg
この話題に関しては04号でもチラッと触れます。おそらく意外な、誰も考えすらしないような人物と結び付けつつ。
そういえば大塚さんは、間取りに関するイベントもやってたっけ、と思い出す。あのちょっとしたブームは何だったのか。
古いQJ(Vol.37.38)を買って「ノー・モア・フリッパーズ・ギター」を読んでみると、やはり大塚さんは濃厚なマニアで、細かい字がズラズラ並んでギュウギュウ詰め。このまま記事を埋もれさせてしまうのは勿体ない。ちょっとした真偽不明の噂にしても、どこから聞いた情報なのかと驚くものが結構ある。
05号まで出したらこのZineは終了して、その後は05号までに書いた自分の文章だけをまとめた、小さいサイズの総集編を出す!そのような想いが炎となって、メラメラと心の中で燃えている。そういう場合、元のタイトルに「リミックス」と付けるのは何だか古臭いし「総集編」「まとめ」も今ひとつ。タイトルにsを足して、
Berets, Cameras, and Quotations. 01-05
はどうか。これはまずまず、最小限の変更で意味が伝わる。今のところ第一候補。
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今は一時的に03号が売り切れ状態で、01~03号のセット販売もできない。そうなると急に問い合わせが増える。
「ない」と言われると、急に欲しくなるような心理は多少あるらしい。以前、糸井重里が、優れた宣伝コピーよりも「今、売れてます」の方が効果的になってしまったと嘆いていた。少部数のZineでも同じことだと感じる。
01号も02号も本文が68ページで800円、03号は本文が100ページなのにお値段据え置きの800円、とした値付けにはやや後悔している。01-03号のまとめ買いセットの値上げはしないが、単独の新装版は900円にする。
塩田明彦「映画術 その演出はなぜ心をつかむのか」の視線の章を読んでいて、またカメラについてあれこれ考えたくなる。カメラと視線と写真のことばかり考えていたい(もちろん「カメラ・トーク」論のために)。
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総まとめ版はタイトルの色まで思いついた。先のことばかり考えるというのは、目の前にややこしい問題が山ほどあって、逃避しているのである。
もし、05号と総まとめまで出して「これでもうお終いなんですか?」と誰かに訊かれたら「バカ野郎、まだ始まってもいねえよ……」とか言ってみたい。ほいでもって三十年後くらいにさりげなく「カメラ・トーク論」を出したりして……。カッコつけることばかり考えてウットリしている。これも一種の逃避で、未来への願望が苦しい今日を支えているのだ。
問い合わせの文面が何通か来るが、どれもみな同じ文面(再入荷の予定はありますか?)なので、これはもしかしてヤラセというか、BASEの雇ったサクラ部隊みたいな奴が送っているのでは?と疑ってしまった。そういう仕事を「新聞記者」で見たよな~と思っていたら、実は問い合わせ用フォームが用意されており、自動的に文章が出てくるのであった。それに今日は返信の返信が何通か来たので、嘘ではないと判明した。印刷所から連絡が来たので、数日で新装版03号は販売できる。
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Zineを販売する店のサイトを眺めていると、面白そうな本があれこれ見つかる。「これが好きー!!」という熱意に当てられて、自分もやらねばという思いが湧いてくる。たとえばこれなど。
ネットショップのBASEが、出店者の私にいろいろとプレッシャーをかけてくる。「商品を購入したお客様40人のうち27人がメール配信を希望していますが、この1ヶ月間メールを送っていないようです。」などとうるさい。この上、メルマガまで出したらお客様の読むものが増えすぎて、視力を低下させてしまう。
「午後に到着」のはずが、夕方になっても真っ暗になっても届かない。結局、新装版03号の入った段ボールが届いたのは夜7時過ぎだった。早速、BASEで販売の準備をして、問い合わせのあった人の何人かにメールを送ると、もう注文が入っていた。
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間取りのイベントの内容をまとめた本「 間取り図大好き!」を読むが、大塚さん他二名の似顔絵が同じ眼鏡で、似たような顔つきで見分けづらい。この種の間取りや変な建築物のブームを好む人には、タコシェの販売サイトで知った「いえめぐり」をお勧めしたい。
夜、「普通の人の音楽遍歴」のYさんへのインタビューをZoomで行う。ほとんど行き当たりばったりでも、最終的にはきちんとまとまった。話を伺っていると、批評的な鋭さで切りつけられて「なるほど」と驚く場合もあるし、ごく普通の経験談から自然に「なるほど」と腑に落ちる場合もあって、今回は後者が多かった。
偶然の一致なのか、必然的に同じものに惹かれるのか分からないが、Yさんには某さんや某さんと重なる部分が多くある。興味のある本として「Weの市民革命」(佐久間由美子)を挙げられていたが、これは12月にインタビューした某さんも少し前にツイッターで言及されていた本なのだった。そのお二人のインタビューが04号に同時に並ぶということに、不思議な縁を感じる。ただし、そのまま載せてよいかどうか判断に迷う部分が何点か……。
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新装版の販売開始をツイッターで告知する場合、宣伝文句として何を書けばいいのだろうか。素直にありのままの心情を書くなら「文字ばかりの本です」「でも読んでほしいですよ」となる。
今、注文すれば「ハロー / 新装版03号の来る日曜日」ですよ! というのはどうか。しかし金曜日は過ぎてしまったので日曜には間に合わないし、「新装版03号クレイジー」「クールな新装版03号でぶっとばせ」「ゴーイング新装版03号」などなど、思いつきはするものの、こんな文言を急にツイッターに書いたら頭のおかしい人と思われてしまう。とりあえず「これ以上何が言える?どう言えるのだろう!」くらいに抑えておこう。
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「ベレー帽とカメラと引用」の「少しだけシャイなふりをした変な角度の03号」の新装版がついに販売開始!!!B5判100ページで表紙は何と、PPマット加工!!! これ以上何が言える? どう言えるのだろう!!!
新装版03号の表紙は「PPマット加工」と言って、ポリプロピレンが張り付けてあるため、コーヒー牛乳に首ったけな君も、もう安心。タイトルはフォントを筆記体にして、中央に寄せて水色にしただけ。しかし!見かけだけならアニエスベーのロゴや「カメラ・トーク」と並べても負けていないのさ。