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2022年末日記 1127-1203

1127

新訳の「ガリヴァー旅行記」を読むつもりでいたのに、イザベラ・バードの「日本奥地紀行」を読みだしたらこっちの方が1000倍くらい面白いので、止められなくなった。明治時代の日本の汚さ、不潔さ、醜さが描写されるので、映画や写真よりもずっとリアルな感触がある。


1128

「まとめてみたい。」と打つつもりが「まとめてみち。」になってしまった。ミスによって急に可愛らしくなってしまう例としてメモしておく。


クリスマス関係のアドベント・カレンダーに誘われたので参加することにした。自分は25日に公開する予定。N4書房の宣伝のためと考えて、この種の企画にうまく嵌るように販売計画を立てたい。


1129

明日にも印刷会社から「ベレー帽とカメラと引用」06号が届きそうなので、発送・梱包などの準備をする。ちょっと本ばかり読み過ぎなので、頭を空にして発送作業だけをやりたい。


1130

印刷会社から本が段ボールで届いて「わーい!」という気持ち。これは何度あっても嬉しい。


届きたてホヤホヤの本


そして、あれほど懸命にチェックしたにもかかわらず、パラパラめくって読んでいるだけで発見される凡ミス。これは何度やっても似たようなことを繰り返す。

今回はP.58の「考え方B」が一文字下げになっていません。

ちくしょう! そして済みません!!!


伊丹十三が「お葬式」を作った時に「編集段階で何回も見たので、もはや面白いかどうかわからなくなっている」と書いていた(おそらく「『お葬式』日記」で)。それを読んだ時にはそういう風に判断力が麻痺する感覚がよく分からなかったが、06号を読んでいると麻痺しているところが多少ある。それでも引き込まれる部分がまだある。


1201

本日から販売を開始する。ここがゴール地点のような、スタート地点のような複雑な心境になる。
それにしても自分の好きな事ばかり書いて、販売して、それを繰り返してまた次を出せるというのは有り難い。



1202

コルタサルの「石蹴り遊び」は「ヘッド博士」販売時にマスコミ向けに配られたライナーの種になった作品だが、これを実際に読んだ人にお目にかかったことがない。

自分はブックオフで200円ほどで売られているのを手に取ったことはあるが「買ってもおそらく読まないだろうな」と感じて購入しなかった。

ところが昨日、図書館にあった「『ニューヨーク・タイムズ』のドナルド・キーン」で絶賛されているのを発見。少なくとも駄作ということはないらしい。


1203

「Spotifyまとめ2022」によると、今年よく聴いたミュージシャンは、ぷにぷに電気、竹内アンナ、青葉市子の3人だった。

ぷにぷに電気はジャケットが与える印象としては「シティ・ポップ」「アニソン」「ボーカロイド」風だが、メロディやアレンジにジャズっぽい響きがあるのでリピートしても飽きない。



(この日記は年末まで続きます)

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