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2021シーズンのルートインBCリーグ代表の私が期待する事 PART3

ルートインBCリーグ代表の村山哲二です。

前回は2名の選手を紹介しました。選手やスタッフ、ファンの紹介を通じてルートインBCリーグの魅力を紹介していきます。

第3回、まずは、オセアン滋賀ブラックスの快進撃を牽引する指揮官、柳川洋平監督を紹介します。

87柳川洋平

彼との出会いは2008年。社会人野球の名門ENEOSからクラブチームを経て、初年度の福井ミラクルエレファンツに入団してきました。

社会人時代には、肘の怪我に悩まされて思うような投球ができないでいましたが、懸命なリハビリで怪我を克服。当時の打者を圧倒する彼の剛速球を今でも鮮明に覚えています。入団して1年でソフトバンクから育成指名を受けて、その後支配化登録をされて1軍のマウンドにも立ちました。退団後、オセアン株式会社に入社して、2020シーズンの育成コーチを経て、今年度より監督としてオセアン滋賀ブラックスの再建を託されました。

福井球団にいる頃から頻繁に連絡をくれるナイスガイでしたが、彼の武器は何といっても、卓越したコミュニケーション能力です。

入団が決まってから、幾度となく彼から連絡をもらい、13年間離れていたリーグの状況を詳しく、細かく質問を受けました。リサーチ能力も相当なものです。

柳川監督が就任してから、オセアン滋賀ブラックスは完全に生まれ変わりました。ベンチに活気が溢れ、投打で相手を圧倒する試合もあれば、接戦をものにする試合もあります。5月10日現在、西地区で堂々の単独首位です。

彼の卓越したコミュニケーション能力、そして暖かい人間力に触れたエピソードをご紹介します。

4月10日、福井県営球場で行われた福井ワイルドラプターズの開幕戦。相手はオセアン滋賀ブラックスでした。

朝早くからスタッフとボランティアスタッフの皆さんが懸命に準備をしていた朝9時30分、滋賀球団スタッフのワゴンが到着しました(運転は柳川監督でした、笑)。

車を降りた柳川監督が真っ先に向かった先は開幕準備でてんてこ舞いの準備会場。柳川監督が近づくと、数名のボランティアスタッフが歓声を挙げて彼の元に集まりました。その方々は福井球団が誕生した2008年からずっと変わることなくボランティアスタッフとして福井球団を支えて頂いている方々でした。

「元気だった? 息子今、何してる? 変わんないね! 笑笑!」

柳川監督とボランティアスタッフとの間に、13年間を埋める暖かい時間が流れました。私はこの大切な時間を残しておこうと、お願いして写真に収めさせて頂きました。

柳川洋平

14年間、ボランティアとして福井球団を支えてくれるスタッフと柳川監督

これから幾度となく、このチーム同士の対戦がありますが、新しいチーム同士で切磋琢磨して、新しいストーリーを築いていって欲しいと思います。



もう一人の期待して欲しい選手。

埼玉武蔵ヒートベアーズのキャプテンを務める宮之原健選手です。

3宮之原健

彼との出会いは2015年秋に開催された合同トライアウト。日大三高では甲子園で優勝して、東京学芸大学ではキャプテンとしてチームを牽引した彼は、その技術の高さやスピードは勿論ですが、それ以上に、とにかく元気いっぱいのプレーでトライアウト会場ではひと際目立った存在でした。

自己プロデュース能力が非常に高く、SNSでの発信力はリーグでもトップクラスで、加えて自ら野球塾も主宰しているほどのマルチプレーヤーで、リーダーシップは勿論、マネジメント能力も非常に高い選手です。

彼の家族とも、ご挨拶をさせて頂いた6年前からスタジアムでお目にかかる度に、挨拶して頂くので、すっかり顔なじみになりました。妹さんはソフトボールの選手で、兄貴に負けない程の笑顔でいつも気持ちのいい挨拶をしてくれます。

福島で2年間プレーをして武蔵に移籍。今年、武蔵で4シーズン目の挑戦となりますが、驚くべきことに彼には“個人後援会”があり、球場で彼が打席に立つと後援会のメンバーが彼のタオルを掲げて応援するのです。

ファンの間では、長くこのリーグでプレーする事の是非がありますが、群馬の井野口選手や新潟の稲葉選手に加えて、6年目ですが宮之原選手もこのリーグの繁栄に欠かせない選手に成長しました。その選手達全員が、ルートインBCリーグの目的を理解して、自分自身が成長する為に常に努力を重ねる事、そして、何よりも最もファンを大切にする事を実践できているのです。

この選手達をお手本にして、若い選手達が成長していけるリーグしていきたいと思っています。