見出し画像

LowCodeで行こう!(第1回)

さて、今回からお題を変えていきます。
何か実現したいコト、モノがある時、既存の製品単体や組み合わせだけでは完成しない場合があります。
ちょっとひと手間加える。それがLowCodeです。

1.背景

担当業務の一つとして社会人向けの講師というものがあり、毎年定期的に受注し、対応しておりました。近年のコロナ禍においても講師と受講者はオンライン、または対面で講義を実施しておりました。

画像1

当然感染防止策が必要となります。会場での検温はもちろんですが、講師担当は入場前に検温し記録することが会社のルールとして定められました。

画像2

コロナ禍の初年度はslackのスレッドを用いて検温結果を毎朝記録し、管理者がチェックするという手法で乗り切っていました。

画像3

この手法は暫定対応だったのですが以下2点の問題がありました。
①講師担当は体温を手入力する必要がある。
②管理者は講師数分のスレッドを確認する必要がある。
そこで次年度からは問題解決のためにGoogle Spreadsheetで管理することになりました。

2.要件定義

単にスプレッドシートで管理するのでは面白味にかけます。
また、スプレッドシートになることで管理者は楽になるかもしれませんが、講師担当の登録作業はslackの時よりも面倒になりそうです。
そこで、本件を解決するにあたり要件定義をしてみました。
①講師担当は手軽に対応を登録したい。
②管理者は講師担当の体温状況を一元管理して把握したい。

画像5

とはいえ、顧客に導入するシステムでもなく社内向けです。
多くの工数を費やして①と②を実現するのは本末転倒です。
そこでもう一つ要件定義を追加しました。
③簡単なしくみで①と②を実現したい。

3.PoC

要件定義が終わったら技術的に実現できるかを検証します。ご存じの方は多いと思いますが、PoC(Proof of Concept:概念実証)と呼ばれるものです。
今回要件定義で検討した「簡単なしくみ」で実現するためにツールは以下2つのみを採用します。
①slack
②Google Spreadsheet

実は以前slackを利用した経費精算システムの検証を実施したことがあり、slackのワークフロー機能(有償版のみ利用可能)から必要事項を入力し、Google Spreadsheetに反映できるところまでは確認済みです。

画像5

画像6
次回は実際の実装について解説して行きたいと思います。
それではまた。

いいなと思ったら応援しよう!