ドル高継続、ユーロはECB理事会での利下げや次回会合での利下げ観測を受けて続落　FX・デイリーレポート2024.10.18（2024.10.17）

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市況概況
　17日の外国為替市場では主要通貨に対しドルが続伸。欧州中央銀行（ECB）が25bpの利下げを決定したことやこの日発表された米経済指標で米経済の底堅さが改めて示されたことを受けドル買いが優勢となった。
　米商務省が発表した9月の小売売上高は季節調整済みで前月比0.4％増となり、前月の0.1％増から増加し、市場予想の0.3％増も上回った。また、米労働省が発表した10月12日までの１週間の新規失業保険申請件数は季節調整済みで24万1000件となり、前週から1万9000件減少し、市場予想の26万件を下回った。これらの結果を受けて米国の利下げが緩やかになるとの見方が支持され、ドルインデックス（DXY）は米国時間帯終盤には一時103.87まで上昇し、8月2日以来の高値を付けた。

　ドル円は、日本時間帯序盤に149.235円までやや円高に振れる場面も見られたが、その後は徐々に円売り・ドル買いが優勢となり、米国時間帯には節目の150円台を突破すると、終盤には150.300円付近まで上昇した。

　ユーロドル（EURUSD）は続落。ECBの政策金利引き下げを受け、ユーロ売りが継続した。この日、ECBは理事会で中銀預金金利を25bp引き下げ3.4％とした。内容的には市場予想通りだったが、声明文で景気見通しの下振れリスクが高まっているとの認識が示されたことや、ロイターが複数の関係筋の話として「向こう数週間で経済指標に大きな変化がない限り、12月12日の次回理事会で今年４回目となる利下げを決定する可能性が高い」と報じたことを受け、ユーロ売りが加速し一時1.08110ドル付近まで下落した。終盤は下げ止まったものの、戻りは限定された。ユーロ円も一時161.850円付近まで下落したが、円安の同時進行により、終盤は162円台を回復している。

　ボンドドル（GBPUSD）は小反発。ドル高が継続するなか、先行して下落していたが、1.29737ドル付近を下値支持に買い戻しが優勢となり、節目の1.30ドル台を回復した。この日はポンドに目立った材料はなく、ECB理事会などのイベント通過を経てポジション調整の売買が中心になった模様。

（当レポート1時間足のチャートは全て日本時間で表記しています）

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