主要通貨に対しドルが続落、米経済指標が悪化　FX・デイリーレポート2025.2.17（2025.2.14）

株式会社B.C.Aマネージメント
投資助言部
外国為替グループ

ドル、ドルインデックス（DXY）続落、米小売売上高は前月比減少、市場予想下回る

　14日の外国為替市場はドルが続落した。ドルインデックス（DXY）は前日の下落が一巡するなか東京時間帯では107.02～107.18の狭いレンジ内で揉み合いが続いていたが、欧州時間帯に入るとドル売りが再開した。前日にトランプ大統領が相互関税に関する大統領令に署名したものの、国ごとに新たな課税を提案するように通商代表部（USTR）と商務省に調査を指示し、即時発動が見送られたことで市場の過剰な警戒感が後退しドル売りが優勢となった。また、ロシアとウクライナの停戦へ向けて米ロ首脳会談の調整が開始されたとの報道も欧州の地政学リスクに対する警戒感を後退させ、ユーロが上昇したこともドル売りを促す要因になった。