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ECB利下げ、成長見通しの下方修正を受けユーロは下落、ドル円は膠着気味 FX・デイリーレポート2024.12.13(2024.12.12)
株式会社B.C.Aマネージメント
市場調査室
外国為替グループ
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12日の外国為替市場でドル円(USD/JPY)は151.90~152.70円のレンジ内で方向感を欠く展開となった。今月18~19日に日銀金融政策決定会合を控え、日銀の金融政策スタンスへの情報が錯綜するなか、積極的に仕掛けづらい展開となっている。この日もロイター通信が関係筋の話として、日銀内で追加利上げを急ぐ必要はないとの認識が広がっていると報じると、円売りが優勢となり一時152.78円まで円安が進む場面も見られた。ただ、日銀が政策金利を引き上げる可能性が引き続き警戒されていることや米国の利下げ観測を背景に円売りは続かず、この日の膠着レンジへと回帰している。
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ドルインデックス(DXY)は続伸した。欧州中央銀行(ECB)理事会で25bpの利下げが決定されたことやユーロ圏の成長見通しの下方修正などを受けたユーロの下落がドルを押し上げ、米国時間帯終盤には107台まで上昇した。
一方、この日発表された米生産者物価指数は市場予想を上回って前月から伸びが加速したものの、市場では米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが見送られるほどではないと受け止められ、市場への影響は限定的だった。
米労働省が12日発表した11月の生産者物価指数(PPI)は前年同月比3.0%上昇となり、前月の2.6%上昇から伸びが加速し、市場予想の2.6%上昇を上回った。前月比は0.4%上昇で前月の0.3%上昇、市場予想の0.2%上昇をともに上回った。
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また、米労働省が12日発表した12月7日までの1週間の新規失業保険申請件数は季節調整済みで24万2000件となり、前週から1万7000件増加し、市場予想の22万件を上回った。
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ユーロドル(EURUSD)は続落。ECBの政策金利引き下げやユーロ圏の成長見通しの下方修正を受けユーロ売りが優勢となり1.0465ドル付近まで下落した。
ECB理事会は中銀預金金利を25bp引き下げ3.0%とした。理事会終了直後にはECBの利下げが既に市場に織り込まれており、1.0520ドルまで反発する場面も見られたが、成長見通しの下方修正や一部メディアが50bpの利下げを主張する理事会メンバーも複数いたと報じたことを受け反落しこの日の安値まで下落した。
ECBが理事会終了後に公表した声明文によると、ユーロ圏の2024年の経済成長見通しはプラス0.7%(前回0.8%)、25年はプラス1.1%(前回1.3%)、26年はプラス1.4%(同前回1.5%)といずれも下方修正した。また、2027年見通しはプラス1.3%とした。
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ポンドドル(GBP)は下落した。日本時間帯は1.2765ドル付近で膠着状態が続いていたが、欧州時間帯に入ってドル高を受けポンド売りが優勢となり、米国時間帯終盤には1.2666ドル付近まで下落した。
(当レポート1時間足のチャートは全て日本時間で表記しています)
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