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ビットコインは続落、ドル高や米株式市場の下落を受け終始軟調に推移 ビットコイン・デイリーレポート2024.10.24(2024. 10.23)

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市況概況(ビットコイン)
 23日のビットコインは続落。BTCUSDは、日本時間帯序盤から軟調に推移した。米長期債の利回り上昇を背景としたドル高進行を受け、ドル建てで取引されるBTCUSDの割高感が意識され売りが優勢の展開が続いた。また、日本時間午後に出揃った米国のスポットビットコイン上場投資信託(ETF)の22日のトータルキャッシュフローがマイナス7909万ドルとなり、8営業日ぶりに流出となったことも売り圧力を強める要因になった。

※22日のUSスポットビットコインETFのトータルキャッシュフローはマイナス7909万ドル。8営業日ぶりの流出。

 その後、欧州時間帯には一旦下げ渋る場面も見られたが、米国時間帯に入ると金利高止まりへの警戒感やこの日発表された企業決算の悪化を受け米株市場が下落するとリスクオフトレードが活発化し、下落が再開した。米国時間帯終盤には今月16日以来となる66,000ドルを割り込み一時65,185ドル付近まで下落した。NYクローズにかけてはドル高が一服したことを受け、安値修正の動きから下落幅を縮小し66,000ドル台を回復したが、プラス圏を回復するまでには至らなかった。
 また、この日はオンチェーンインテリジェンスプロバイダーであるアーカム・インテリジェンス(Arkham)が先週のテスラのビットコインの移動について、移動先は別のテスラのウオレットであり、引き続きテスラは11,509 BTCを保有しているとの公式見解を発表した。テスラのビットコイン移動について今月15日に確認された時点では移動先が不明のアドレスとされ、Arkhamのサイトでは一時保有残高の0と表示されていたが、翌日には移動先のアドレスにテスラのタグ付けがなされており、保有残高も11,509BTCが表示されていたこともあり、市場の反応は見られなかった。

※日本時間10月24日6:00現在のドミナンスは58.769%。

 23日のBTCJPYはほぼ横ばい。前日に続きBTCUSDの下落を円の対ドルでの下落が相殺した。米国時間帯には節目の1000万円を割り込む場面も見られたが、NYクローズにかけて買い戻され1000万円台を回復し、22日からのコアレンジ(1005万~1025万円)へ回帰している。外国為替市場では円が主要通貨に対し全面安となったほか、米長期債の利回り上昇を受け足元の日米金利差縮小への期待感が後退しドル円はNYタイムで一時153円を突破するなど、円の下落が続いている。

市況概況(イーサリアム)
 23日のイーサリアムは続落。ETHUSDは外国為替市場でのドル高やビットコインの下落を受け、日本時間帯序盤から軟調に推移した。一方、日本時間午後に出揃った米国のスポットイーサリアムETFの22日のトータルキャッシュフローがプラス1194万ドルとなり流入となったものの、ETFの低迷が続いていることもあり、市場では特に材料視はされなかった。その後、欧州時間帯には下げ渋る場面も見られたが、米株市場がオープンすると金利の高止まりへの警戒感や企業業績の悪化を受けて米主要3指数が揃って下落すると再び売りが優勢となり、一時は2448ドルまで下落した。NYクローズにかけてはドル高一服を受けて2500ドル台を回復したものの、上値は限定された。

※22日のUSスポットイーサリアムETFのトータルキャッシュフローはプラス1194万ドル。
※日本時間10月24日6:00現在のドミナンスは13.474%。

 22日のETHJPYは続落。日本時間帯から欧州時間帯にかけて外国為替市場での円安進行が下支え要因となり396,000円付近の狭いレンジ内で膠着した展開となっていたが、米国時間帯に入ると、円安効果を打ち消すETHUSDの下落を受け375,500円付近まで下落した。NYクローズにかけてはドル高一服を受けて380,000円台を回復したが、その後の戻りは限定された。

(当レポートのBTC、ETHなど1時間足のチャートは全て日本時間で表記しています)

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