初心者が「ブランディングってなに?」を、『THE WEDDING JOURNAL』今年注目のキーマンに聞いてみた
こんにちは、BuddyCompass広報担当です!
BuddyCompassは継続的な成長と第4期を迎え、新しい仲間が増え、“モノクロな世の中をカラフルに”するため、日々奮闘中です。
さて少し遡りますが、ブライダル業界向け経営情報誌『THE WEDDING JOURNAL(ウェディングジャーナル)』2023.1.10/1.25合併号に、今年注目のキーマンインタビューとして、我らが代表の高石を取り上げていただきました!
ブランディングの重要性やBuddyCompassがとらえる課題についても触れているのですが、少し内容が難しいと思う方もいるのかなと思っています。
折角なのでnoteでも、初心者の私にも分かるようブランディングの入門編として高石に話を聞いてみました✍️
ブランディングって何でいいの?
一言でいうと、「売る行為」を無くせるところ。
ブランディングは商品やサービスを売り込むのではなく、その商品やサービス、企業の特徴や価値観、信念、理念などを表現し、消費者に共感を与えることで消費者が自発的に選ぶ状態を作り出します。
昔は機能的な差別化が図りやすかった。だけど現代ではなかなか難しく、同じような商品やサービスが溢れてますよね。
その中で価格競争に陥ったり、広告宣伝に頼りすぎないためにも、先ほどお伝えした情緒的な差別化を図るブランディングは有効なんです。
ブランディングは消費者からの信頼感や好感度を高める役割を果たす一方、一時的なものでなく長期的な視点で実行することになるので、ブレない一貫性や持続性もとても大事。
マーケティングとの違いは?
マーケティングは「商品が売れる仕組みをつくること」だと言われていて、ブランディングより選択肢となる手法が幅広いです。僕はマーケティング手法の一つが、ブランディングだと捉えてます。
マーケティングは、市場調査や競合分析、市場に合わせた商品の開発や価格設定、販路の選定や商品を知ってもらうための広告宣伝・プロモーションなど、その活動の総称的なイメージです。
幅広いマーケティングを、有限な資本の中で全てやるのは簡単なことじゃないですよね。BuddyCompassでは、商品やサービス、企業の強みや魅力を引き出して表現していく、ブランディングを中心とした支援を得意としています。
(「支援」と言いましたが、経営層へのコンサル的なアドバイスだけではなく、現場のリアルな肌感や実際に価値を提供する人々を理解し、仲間のようにともに共鳴して最善の戦略や戦術を支援する・ともに戦う、をポリシーに事業に関わらせていただいています)
少し話が逸れたのでブランディングの話に戻ると、例えば、
・無性にポテトが食べたくなったら?
・おしゃれでスタイリッシュな携帯といえば?
前者はマクドナルド、後者はiPhoneがパッと浮かぶ人も多いはず。
ブランディングによって、「ポテト食べたいなー」と思った時に、より多くの人に「マクドナルドに行こう」と想起してもらって、都度広告宣伝をしなくても消費者が勝手に購入してくれる仕掛けを作るんです。
ブランディングはイメージや感情に焦点を置く、マーケティングの中でも極めて心理的なアプローチだと思います。
ブランディングを必要とする人が抱えている課題は、どんなものが多い?
「誰が」「誰に」「何を」ブランディングするのか次第ではあるのですが、大きくは「誰に」の部分で、【社外向け】か【社内向け】かで分かれますね。
消費者などを対象に行う【社外向け】のブランディングだと
・単価を上げたい
・広告宣伝費を減らしたい
・自分たちが狙うお客さんを呼び込みたい
といった困りごとがほとんど。
【社内向け】のブランディングだと、
・企業理念やビジョンなど、目に見えない概念や文化を社員に浸透させたい
・組織への愛着心を高めたい
等ですかね。
僕たちが関わらせていただくものだと、組織拡大に伴って自分たちの想いや考えが浸透しづらくなってきている…といった経営層の悩みが多いかも。
社長や経営層の想いや考えを組織に浸透させる手法として、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を定義してトップダウンで現場におろしていく、というものは有名ですよね。
ただ、今の時代、社員1人1人が自分らしさや、やりたい事・やりがいを求める傾向が強くなっているので、従来の、トップから考えを集団的におろしていくやり方ではフィットしないケースも多いと思います。
転職が活発化していたり、様々な雇用形態の社員が集まったりという労働環境の変化もあって今は昔より簡単に人が辞めてしまいますから、それぞれの欲求を理解して、個を尊重して会社の方針を定めていくことの重要性が高まってる。
なので僕たちは、社員が考えている・会社に求めている欲求(Desire)と、社長や経営層の夢(Dream)を結びつけながら指針を固めていく、「D to D」というオリジナルの手法をよく使っています。
(勿論、クライアントの方針次第では従来のMVVの手法も使います)
「D to D」では、経営層は「社員はこんなことを考えていたんだ」ということに気付きながら自分たちの夢(ビジョン)との結びつけを行い、社員は「私たちこういう欲求が大事なんだよね」という無意識の考えを自覚してもらいながら、その組織の求める夢とのリンクを考えることで「だからこの夢に共感しているんだ」という想いや納得感が育っていく。
現場の考えていることと、経営層の想いが結びついたブランディングができると、従業員のモチベーション向上はもちろん、自然と一貫性が出るのが良いところです。
接客態度や生まれてくる企画や事業が変な方向にブレなくなるし、社内文化といった面では、ルールを作らなくても、心地の良い暗黙の了解によってナチュラルに統制が取れるんです。
もちろんこれは強制的なリンクを図るものではなく、数々の現場で経営層だけではなく、現場とも仲間として伴走してきた僕たちだからこそできる新しい形なんです。
ブランディングはどう進めるの?
ここまでブランディングと一言で話してきましたが、BuddyCompassでは以下の3段階に分けていて、サービスも大枠はこの3つを軸に提供しています。
ブランド設計
ブランディング戦略
UXデザイン&リサーチ
詳しくはまた別の回で話せたらと思うのですが
例えば自分で例えると分かりやすくて、
自分はどんな人なのか(価値観や思考といった内面と、見た目や匂い、話し方や振るまいなどの要素や体験)を言語化する(ブランド設計)
どういう風に表現して伝えると、自分の魅力を相手に伝えられるのかを考える(ブランディング戦略)
2のアウトプットとして、自己を表現するコンテンツを作り発信する(UXデザイン&リサーチ)
といった流れで進めます。
実際には対象が人だけでなく、商品やサービスだったり、会社だったりするわけです。
この中でも特に僕たちが大切にしているのは、1.ブランド設計 の内面を言語化していく部分。
ブランド設計の中でもインナー設計と呼ばれる部分なんですが、ここをしっかりやっておくと、その後の工程での一貫性が出るし、アイデアもまとまりやすくなる。
例えば、自分は活発でアウトドアも好きでエネルギーに溢れている、といった内面が自分の魅力であれば、適度に日に焼けていたり、アウトドアブランドの服を身に纏ったり、キャンプや登山などの様子をSNSで発信したり、といったイメージですね。
僕たちのサービス提供するお客様の多くは、ブランド設計のプロセスを通して、みんな生き生きした表情を見せてくれます。自分に置き換えて考えてみてください。何気なく過ごしていた中で、自分の価値が分かると、これからどんなことをしようってワクワクできますよね。
現代社会はツールが溢れていて、機能的な言動を無意識に優先的に考えてしまいます。でも、人の言動の大元には見えない情緒的な想いや、その人ならではの価値があるはずなんです。
それに気づき、発揮できるのがブランディングの一つの意義なんです。
今回の内容をもっと専門的に落とし込んだブランディング研修も弊社では人気サービスの一つで、お客様の現場の方々に理解いただくために定期的に勉強会を開催もしているんです☺️
その一端をこちらでお見せできてよかったです。
これからも、キャプテンの想いやブランディングや事業再生といったナレッジ、日々の活動の中での気づきなどを、本noteでお届けしていきます。宜しければフォローと、次回もぜひ読んでくださいね✨