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大安

気がついたら駅のホームで1時間弱眠りこけていた

上り電車で行き先を過ぎてしまって、下り電車に乗り換えると、今までしらなかった穏やかな風景を見る

すかすかの座席の一番端っこを座って、各駅停車で向かった学校の最寄駅

そこに、朝の憂鬱な気持ちは1つもなかった              憂鬱なブルーが、高揚の青にかわった

昨日おばあちゃんと夜遅くまで話して3時に眠って、7時に起きた     おばあちゃんもすこし寝坊しちゃってた

急ぎ足で向かう足音、快速急行が私をすっとばす音、決まった音のアナウンス、エスカレーターが動く音

そして爽やかに晴れた日限定の、やさしいかぜ

特別なものに包まれて私はねむっていた

すこし前まで痛い思いしないで命を落とせる方法がないか考えていたのに、生きていることが嬉しくなった

ここ3日憂鬱で、相談の人と店長、あと昨日のおばあちゃんに話を聞いてもらったんだけど、

繰り返し話すことで自分の中で物事に整理がついていく感覚があったし、一番わたしの中でストンと胸におちていく答えをくれたのは、おばあちゃんだった

今までの私もいまのわたしも、見ていてくれていた

ありがとねって思った

おばあちゃんは私が朝出かける時、決まって駅のホームまで見送りに来てくれる

頑張るんだよ!と力強く言って見送ってくれた


時間はこくりこくりと川のように流れていく

水の流れのなかに生まれる溝を眺めるように過ごすことと、その流れに逆らうように生きていくこと、

表裏的だけど私はそのどちらをも抱えて、大切に生きていきたい

今日は私が定義づける日です

新しい日が私の中に、ゆっくりとながれてくる

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