知られざる台湾の軍用鉄道路線とは?②
こんにちは、黒熊です。
今回は引き続き、台湾軍専用鉄道支線(特種支線)についてお伝えします。
中興二号特種支線
この特種支線は集集線・龍泉駅(南投県集集鎮)付近で集集線から分岐し「陸軍兵工整備発展中心」(兵整中心)に引き込まれる路線です。同営区は台湾軍の装甲車両の研究開発や生産、整備、および陸軍の武器装備の整備を担う施設で、整備武器・車両や使用する各種資材の搬出入にこの路線が使用されています。
支線へのアクセス
龍泉駅の南側を走る一般道路「投54線」を西に約200メートル程行った所で集集線踏切に差し掛かります。踏切から二水方面線路20メートル程先で支線が分岐しています。
GoogleMapでの位置情報
分岐した支線はカーブを描き、300メートル程先で陸軍兵工整備発展中心・営区正門脇から敷地内へ引き込まれます。当然ながら引込口は貨車出入り時以外、鉄扉で閉鎖されています。
以下、いくつか現地で撮影された営区への貨車進入映像をまとめました。
①ニ水側から撮影、特種支線に進入する機関車
(2023.02.13 深夜運行的貨物列車//中興2號特種支線//龍泉休閒公園 火焰白色彗星さん -YouTube)
②龍泉駅側から撮影、特種支線に進入する機関車
(2023.03.14暗夜運行神秘列車//軍用 中興2號特種支線 火焰白色彗星さん -YouTube)
③陸軍兵工整備発展中心 引込線へ進入する貨車
(2022.09.19深夜運行7154次貨運列車//龍泉兵整營區大門前 火焰白色彗星さん -YouTube)
④営区敷地内部から撮影された引込線の様子
(南投龍泉兵整中心 中興二號特種支線 臺灣交通鐵道影像 台湾の鉄道映像さん-YouTube)
龍泉駅へは始発の二水駅から約24分で到着することができますが、集集線の運行本数が1日あたり12往復程度しかないため、時刻表を見ながらスケジュールを組む必要があるようです。(※駅南の投54号線には台中方面行きバス停留所があります。本数も結構あるため利用できそうです。詳しい事わかり次第、加筆します)それでも分岐線の位置は駅から徒歩圏内なので充分見る事はできるでしょう。
なお、撮影の際は周囲の道路交通状況に注意すると共に、軍事管制区域への接近・立入りはしないよう、ご留意ください。
それじゃ、今日はこの辺で。RTB.