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【Mリーグ】岡田紗佳選手の失言をどう捉えるか
1月24日(金)サクラナイツの岡田紗佳が控え室の中継で暴言を吐いたとかで結構荒れているらしい。私もこれを見た時は不快な気がした。がその後彼女を叩く人が続出したり、それを擁護する人も出たりそこそこの荒れを見せておるのですが、どの人の言う事もしっくりきておらずこれは言語化した方が良いのではないかと思い急遽記事を書いております。
福地誠さんの記事はいつも参考にしているが珍しく決定的に色んなものが欠けていると感じた、
岡田紗佳さんの体癖
野口晴哉先生が編み出した体癖だと岡田さんが7種に属すると思う。典型的な捻れで兎に角、戦いの中で人間関係を積み上げていくタイプである。観衆を目の前にすると映えるタイプである。「私を見て!」というオーラを出す。それを彼女のもう一つの職業であるモデルから来ると言うのだと言う人は人間を見る目が浅いと思う。例えば同じ芸能人からのMリーグ参入者の中田花奈選手は全く違うオーラを持っている。
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確かMトーナメントだったか激闘を繰り広げた後に負けた彼女は試合後陶酔したような表情で「私はこういうバチバチのやり合い大好きなんですよね〜」とそれは良い表情を浮かべておられた。本能的にぶつかり合い(恐らく彼女にとってはじゃれ合い)の中で人間関係を築く彼女はサクラナイツの中でも弄り役である大先輩である堀慎吾、渋川難波、監督まで弄り倒していく。
このタイプは言わば一言余計なタイプで少し攻撃的な部分もあるのだが芸能界を渡り歩いて来た彼女はそこは隙を見せることはなかった。彼女の打ち筋はそこまで合理的ではない、パッションで打っていくタイプで去年は5年目にしてレギュラー200オーバーの成績を叩き出していた。だがこのシーズンはどん底で6連続ラスを含む400オーバーのマイナスを叩き出している。
彼女曰く「麻雀は運ゲーだから好き」と言う。だからと言ってここまで負けることはあるのだろうかとは思う。例えば太や竹内元太が3ラスさえひくことが考えられない。最近の彼女の対局は打牌のリズムが極端に悪く、何でもない所で考え込むシーンも多い。ああ、あれでは恐らく相手も全く怖くないだろうな、と。身体性が彼女から消え去っている。
誰よりも戦う事が好き、そして誰よりも勝ちたい体癖。実はそれが彼女の負けに繋がっているのではないかと見ている。7種は攻撃する、その裏には繊細さがあるから攻撃するのだ。「負けてもいいや」と言う開き直った麻雀が出来れば良いのだが彼女は恐らくそれは出来ないのかもしれない。
何故ここまで叩かれているのか
これ全く分かってない人が多い。いやおかぴーって「思った事を素直に言う、毒舌キャラでしょ。」って。いやそうではない、それを言った対象者が伊藤アナだったからである。
伊藤アナと言えば、辿々しいインタビューである。まつかよさんが出てくると安定感にホッとするのだがこの人が出てくると見ているこちらもハラハラする。結構長くMリーグのインタビューをしている筈だがいつまで経ってもこなれてこないし、何故Abemaはこの起用を続けるのか視聴者としても不思議な気はしていた。
だからこそ、触ってはいけない部分であそこを弄ると弄りではなく単なる弱い者いじめになる。例えばその矛先が日吉辰哉であったり、まつかよであったら全く見え方が違う筈である。実際、日吉辰哉の解説に岡ぴーが噛み付いた時もあったと思うが当然全く批判されることはなかった。イジメの構造ってね、何を発言したかだけで決まる者ではないんですよ。その人との個別の関係性、力関係で変わるんですよ。
岡田さんもね、それは分かっているんですよ。彼女の矛先は常に強い者に向かう、又は笑いになる所に向かう。7種体癖って攻撃的な部分はあるが弱い者にはその矛先は向かない。7種ってね、情けや責任感があるんですよ、基本。
じゃあ何故そんなことを言ったのか。
文脈の読み取れていなさ
尊敬する堀慎吾選手が大ラスを食ってしまい、ライバルのAbemaに差を詰められる事になった。そして控え室のテレビ画面には伊藤アナの辿々しいインタビューを受ける日向選手が。途中見ていられなくなった切ない表情の岡田選手は携帯をいじりながら「もっとハキハキ喋れんのかねえ、麻雀の事わからんくせに」と呟いた。
その表情はとても苦しそうだった。
恐らくだが伊藤アナの不器用さに不甲斐ない今の自分を投影してしまったのだと思うのですね。あるいはその不器用さを嘲笑うことでしか自分が救われないと感じたのかもしれない。他人を落として自分を上げる、そんな事をしてしまう程、岡田様は弱っているのだ。
多くの識者が彼女の言葉を暴言として文字として切り取り拡散していく。彼女を批判する人も擁護する人も彼女の言葉は受け取っているが彼女の表情から何も受け取っていない事に驚愕する。メラビアンの法則じゃないけど言葉で表現できているものは一部でしかない。例えば「なんで」と言われた時にその人の表情や雰囲気でそれは否定か純粋な疑問文かは変わるのだ。
暴言すれば謝れば良いと擁護派の人は言う。それ以前に岡田さんの気持ち、人間としての興味はないのだろうか。言葉以前の言葉を聞かなくて人権派を気取るなよ、と言いたい。
私はXのポストを読んでいて一人だけそれを見えている人がいた、流石人間の喜怒哀楽を表現する漫画家さんである。
正論は何も生まない
『正論しか言わない人』
— ゼロ (@zero_N2) January 25, 2025
これは「最も付き合う価値の低い人間」である
こういった人種は「間違わないこと」にしか意識が向いていないので、独創的なアイデアを生み出したり、生産的な対話をするということがほとんど出来ない
「正論を言い続ければ人生うまくいく」というのは大きな間違いなのだ
今日Xを眺めていたらこれが出てきてまさに今の状況を表しているなと。おかぴーを批判する人も擁護する人も正論しか言わない。だからつまんねーーー。それは大概自分の価値観の延長であったり投影だったりするだけなのにそこは無自覚なんよ。雀士に倫理性を求めたってしょうがないとか、思ってた事言ったっていいじゃんなどなどはその通りかもしれんけどそれは貴方の価値観であるけど雀鬼流に起源をもつAbemaの藤田晋社長の思いはそこにあるか?と巡らせたらそうじゃないだろう?ってことがわかる。
クソ真面目な規律を求めているのではないよ、ただクリエイティブであって欲しい。Mリーグは驚きや現実の価値観を変容させるもの、そして社会と握り合っていくものであった方が豊かになるんじゃないか。トラブルというのは常にクリエイティブになりうるものだ。格闘技ではお互いにトラッシュトークをしながらストーリーを作り上げていく、それが観客を巻き込む熱狂となる。
しろてんさんが以下のtweetしてこれは大賛成なんよね。多井隆晴がチョンボした時、面白おかしく開き直ったり、次の対局で大きな眼鏡かけてきたの面白かったもんね。
今度の伊藤さん担当回で岡田さんが登板して今期初トップを獲って、岡田さんがインタビュー冒頭でまず伊藤さんにあらためて謝罪しているところに、伊藤さんが被せて「ハキハキ喋れんかね、トップ獲ったくせに」て言ってくれれば万事解決する気がした
— しろてん🌵 (@shirotenhou) January 26, 2025