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【3分読書メモ】「マーケティングマインドのみがき方」(岸田 雅裕)を読んで
■基本情報
書名:マーケティングマインドのみがき方
著者:岸田 雅裕
出版元:東洋経済新報社
出版日:2010年3月
ジャンル:マーケティング
読書メーター:https://bookmeter.com/books/450010
■気になったポイント(引用文+コメント)
私はマーケティングの第一歩とは、「顧客の気持ちがわかること」だと思っています。そういう意味では、日本の銀行は外資系金融機関に比べて劣っているといわざるを得ません。
<メモ>マーケティングの本質とは想像力である。
「二十歳、OL、ファッション」だけにフォーカスすれば、小さな館でも百貨店をしのぐものになり得るにちがいない。これはマーケティングでいうと、何かにフォーカスすることで自分をほかと差別化するという手法です。
<メモ>マーケティングにおいて、既に業界を独占する企業たちと同じ土俵に立って勝負しても意味がない。ある程度のブランド力や実績があるなら別だが、無力に等しいアリのような企業が挑んでも返り討ちに遭うのがオチである。そうならないためには、まず"どこ"で"どうやって"戦うのかが重要だ。加えて、自分が関与しないジャンルを決めることも忘れてはならない。捨てることは勇気を要する。その分、自分がすべき事がハッキリと見えてくるはずだ。
顧客の声は聞かねばなりません。聞かねばならないけれど、自分にふさわしい聞き方をしなければならないということです。マーケット・ドライビング型の企業でありたいなら、いちいちいまの顧客に何が欲しいかを聞くのではなく、将来の顧客が何を欲しがるかを予測することです。
<メモ>顧客の一歩先を見据え、新たな価値を提供するのがドライビング型企業である。その為には、常に顧客の気持ちを考え、「次に何が欲しいのか」というニーズを見つけなければいけない。要は”顧客の良き兄貴分”だ。
マーケット・ドリブン型の企業は、いまの顧客の希望を満たしてあげるように努めます。トヨタ車の評価が高いのは、顧客の希望を逐一取り入れて、「家族で乗るならコーラのカップホルダーが手を伸ばしたところにあるといい」というように、微に入り細に入り、かゆいところに手が届くような車になってくるところです。
<メモ>顧客の良き兄貴分であるドライビング型企業に対し、マーケット・ドリブン型企業は顧客のコンシェルジュ、いや”顧客の親友”として顧客の要望に耳を傾けて商品(サービス)を提供する。経営者は自社ブランドのテイスト・事業規模・市場動向などをつぶさに観察しつつ、ドライビング型 or ドリブン型のどちらに舵を切るのか明確に決定する必要がある。
よく”ブランドは時の結晶である”といわれます。ブランドは一朝一夕にできるものではありません。これはどういうことかというと、今日、いいものを一回つくったからといって、すぐブランドにはならないということです。
<メモ>ブランド化(付加価値の向上)には長い年月を擁する。そして時間だけでなく、努力をもって顧客からの信用も勝ち取らなければならない。
【こんな人にオススメ】
・マーケティング業界に携わるビジネスマン
・マーケティング業界を本格的に目指す就活生
・大企業のマーケティング戦略を具体例付きで勉強したい人