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相手の記憶に残るポートフォリオをつくる

スキャナーに始まり、紙媒体を画像に落とし込み、スマートフォンでスクショしたり、データになれば紙は捨てられるから最初はいいなと思っていました。けれど、それを探すのが今度は大変になり、結局どこに行ったかわからない・・・そんな悩みは、あるあるだと思うのです。

「記録」はしても「記憶」には残らない。

どうして?それは頭を使ってないから。紙に書く、声に出す、人に話す、何度もインプット&アプトプットすることで、脳の海馬に記憶として定着するからです。

運動でも、一度やったからといってうまくものではありません。ボーリングで一度ストライクとったとしても、連続ストライクをずっと取り続ける人なんてまずいないでしょう。「体で覚える」まで練習することが大切です。

役者さんは、長い台詞をどう覚えるのでしょう。ある役者さんの話では、何度言っても同じ台詞を言えるようになるまで、ブツブツ繰り返すということです。

トムクルーズは、ディスレクシアで文字が読めないので、代わりにお母さんが台本を読んで聞かせて、台詞を覚えたのだそうです。

文字情報でのインプットが得意な人にとっては、日記は思考ツールとして適切だと思います。noteのライター、読者は、文字が好きな人が多いのかなと思います。

「口から先に生まれてきた私・・・」、という方は、音声言語が得意なので、ユーチューバーが向いているのかなと思います。興味をひく動画をアップして、チャンネル登録してねと自己PRすることで相手の記憶によい印象を与えることができます。

さて、ポートフォリオって、聞き慣れない言葉だなと思って調べてみました。元は「書類入れ」という意味で、新聞スクラップみたいなものかと思いきや。今は、WEBでクリエイターやアーティストが自身の実績を相手にアピールするための必須のツールとしての意味合いがあるとのこと。

今、書いているnoteもポートフォリオを作るツールとして有効だとのことで・・・。

話は変わって、2020年から、全ての公立小中学校にキャリアパスポートという自己成長の記録していくファイルを作ることが義務付けられています。卒業時には引き継いでいくことなるのですが、計9年間学校で保管していくってどうなの?置き場所どうするのとか議論されています。将来像が見えてない状態です。そもそも、導入が決まる前、子供の成長を促していくツールとしてポートフォリオファイルが有効だろうと、推進されている方がご意見されたようで、名前が難しいので、キャリア教育の推進する上で、引き継いでいくファイルとして、「パスポート」という名前になったとのこと。ポートフォリオの元の意味をたどれば、今起きている現実と直リンクするのに、少し面倒なことになっています。

WEBでポートフォリオを誰もが作成することが可能な今。自己の成長を綴っていき、将来、進学・就職の面接時に、自己PRするツールとして活用できるように、先を見越したアプローチが必要ということになります。

であれば、紙で保管する必要はなくなり、クラウドに置いておくという選択肢もあるわけで。もちろん個人情報は保護することが前提ですが、GIGAスクールで一人一台タブレットになれば、それが標準仕様となるでしょう。

ですから、ポートフォリオを作る技能を身につけたとしても、見た目や体裁はそれなりに平準化してくるわけです。

そうなると、自分に何ができるか、どんな社会貢献ができるか、どんなサービスが提供できるか、相手の記憶に残る自己PRが大切になってきます。

つまり、コンテンツとしての「自分磨き」をすることが何より重要です。自分の限界・極限まで追い込む努力も時には必要でしょう。

だからこそ、本を読むこと、議論すること、書くこと、制作すること、技能を磨くこと。

つまり、脳を活性化して新しいもの生み出す、想像する、創り出す過程を好む、学習を好きになるような授業が必要ということです。それが、今、求められるアクティブラーニングです。

未来を切り拓く力をつけるには、地面にどっしりたつ立木のごとく強靭な体力・精神力が必要です。

わからないからやめるではなく、わかるまで調べてやり続ければ、わかるようになるのです。

重本沙絵選手をコーチしたジョン・スミス氏は、

「できないことを嘆くな。できるまでやり続けろ。」

と不調な時に声をかけたそうです。

イチロー選手が日記を書き続けたように、日々のポートフォリオを積み重ねることは力になります。文字の力、言葉の力、1日一言でも、記録する。それが大きな力になるのです。スーパースターほど、一日、一日、努力を続けているのです。

あなたは、どんな記憶に残るポートフォリオをつくりますか。自分の何を記録に残して生きたいですか。





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