【Maker Faire Kyoto 2021 online出展】庭のスキマを京都の庭園に変えよう!【京都】
はじめに
昨年、Maker Faire Kyoto 2020 onlineに参加して一年経ちました。盆栽を軸足に置いて様々な工作をしてきました。今年は「京都」カテゴリーにも参加したいと思います。
盆栽の鉢にどんどん生えるスナゴケを使って、東福寺の方丈庭園の北庭風を造りました。石とコケが織りなす市松模様のパターンはどこまでも続けられるサスティナブルな造り。生長する、味わいのある苔を無駄にしない庭造りをご紹介します。
出展作品:東福寺風ミニ苔庭
庭の隅にささやかな苔庭を造りました。半畳ほどのスペースを有効活用しています。盆栽コーナーから続くアプローチ部分で、最初は錆砂利を敷き詰めようと考えていましたが、ちょうど植替えの季節になり、このプランを思い立ちました。
この苔庭は最初から完成しておらず、盆栽の植え替えで発生した余った苔を使い、どんどん生長します。
90角の自然石タイルと苔を市松模様に配しています。石のない境界部分は鉢底網を細長く切り、砂に埋め込んでいます。
日頃は、庭の手入れで、土足でどんどん踏んでいます。石のタイルが支えとなり、苔のダメージはそれほどありません。
毎朝、盆栽に水やりをするときに、苔にも水やりをしています。これからの季節、繁茂するか、枯れるか、どうなるでしょうか。
京都の東福寺の庭にヒントを得ました。東福寺の庭は写真で見ただけですが、とても素晴らしく感動しました。実際の庭を拝観できる日が来ることを待ち望んでいます。
東福寺 北庭
作り方
1.庭を整地し、転圧します。私はコンクリートブロックを両手に持ち、ドスッ、ドスッと地面に叩きつけました。
2.防草シートを敷きます。
3.砂を敷き詰めます。
レンガ敷きの頃の様子です。
砂を敷くときは水平を確認しながら敷いて行きます。斜めになっていたり、凹凸があると水はけに影響します。
4.マットを敷きます。
マットも理想のものが手に入りました。プールサイドでよく見かける連結できるプラスチック製のマットです。小さなタイルを土に埋めた場合、タイルの上を歩くとグラグラして不安定です。タイルの裏面でしっかりと地面を掴み、それでいて、苔のために排水性を良くしたものを探していました。
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5.自然石タイルを格子状に並べ、セメントボンドでマットに接着します。
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大変お得に買えました。
6.タイルのない部分は鉢底網で仕切りをします。
タイル以外の部分を砂に埋めます。苔を敷く部分はタイルより少し低くしています。
7.盆栽の植え替えの際にそれまで鉢にびっしり生えていた苔をはがして、植え込みます。
苔のストックです。
8.植え替えの度に苔庭が充実していきます。
棚場のエコシステム
さいごに
私はこの苔庭がとても気に入っています。もともと盆栽は自然の樹をコンパクトな盆にまとめた「ミニチュア」のようなものですが、この苔庭も実際に京都にある有名な庭のミニチュアのようなものです。週末はここにしゃがみこみ、ぼーっと眺める時間が増えました。
小難しく書いてしまいましたが、要は庭にタイルを置き、その隙間を苔で埋めただけです。踏んでも剥がれず、安定するよう工夫をしています。苔でなくても人工芝でも天然芝でもなんでも味わいのある空間ができると思います。
Maker Faireについて
https://makezine.jp/event/mfk2021/aboutmake/
※この記事は2021.03.15盆栽・コケ・庭づくりのエコシステム を再編集しました。
盆栽のための水やり装置を作るため、日々水やりをしながらあれこれ考えています。
※2021/04/30バラが咲き始め華やかな季節を迎えています。
さいごまでご覧いただき、誠にありがとうございました。
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