ちょっと真面目な経済の話 プライマリーバランスとは
最近、見ている動画で、この件で話がされていたので、少しだけ個人的な視点で解説。
プライマリーバランスとは?
天下の財務省様のHPから引用してきました。つまり、行政の経費が税収でまかなえている状態が、バランスがとれているという話。日本は、赤字。だから、税収を増やして、支出を減らそうとなる。
よく言われる例えが、一般家庭なら、収入よりも多くの支出をして、借金が増えている状態。しかも、借金には、利子を払わないといけないので、その利子も増えて、借金も増えていると・・・
この先の世代に借金を残さないために、税収も増やして、支出を減らすのは、正しい!という理論になる。
いや・・・
一見すると正しいように思える。なにせ、天下の財務省様が言っているのだから・・・
しかし、国と一般家庭が同じ次元なんだろうか?さあ、どうだろう?
まず、国は本来、通貨発行権を持っている。今は、日本銀行が持っているのだが、国というのは、数円程度の経費で、1万円札をすって、それを1万円だ!と言い張る権利を持っている。
かつては、金貨、銀貨などで、それ自体が価値を持っているものを流通させていたのだが、金融という名のいかさまで、紙切れが高価な価値を持つようになっている。
個人ができますか?
つぎに、国は、国債を発行する。というか、今の仕組みでは、国は国債を発行する方法でしか、資金を捻出できない。国債を発行して、それを市場で売って、金を集める。最初から、国債を発行するので、利子がつく。
ただ、この国債、赤字国債、建設国債は、償還時期が60年と決まっている。なんだ?償還時期って・・・となるのだが、つまり、60年間は、その借金の元本を返さなくてもいいのだ。利息は、購入時の利率で払うのだが、元本の返済は、60年後だ。
こんな借金を個人ができますか?
国債が増えるのは、この仕組みをみれば当たり前なのだ。税収が増えたからって、国債を買い戻して、借金返します!なんてならない。なぜか?それは、国債を購入した側は、利息で儲けるから購入したのだ。償還時期より早く元本を返済されても困るのだ。
それに、償還時期が決まっているのだから、早く返す必要もない。そりゃー、国債は増えるでしょ。
国債が増えることで、国が市場に金を流している。紙幣、貨幣を流通できるのは、国だ。国がやらないと誰ができるのか?金は、経済にとっての血液だ。国債の発行量を減らして、税収を増やすというのは、市場で流通する金を減らすということになる。
金が経済にとっての血液なら、その血液が少なくなれば・・・
経済を活性化するには、まずは国が色々な支援を行って、始めて結果が出てくる。国が国債を発行して、金を捻出しなければ、誰ができるのか?
それに、銀行の中の銀行の日本銀行も、信用創造という方法で、持っている資金の10倍、100倍のお金を銀行に貸すことができる。
この手法で、過去に、バブルを作り出した。銀行は、日本銀行から金を借りて、その利率以上の利率で、金を貸すので儲けが出る。
住宅ローンとか、車のローンとかで、金を借りる時も、その銀行で口座を作るのだが、その通帳に、1000万円とか、500万円とか記載するだけだ。現金で貸してくれと言われると多分、困る。いや、できないのか?そこは、やったことがないので、わからない。車のローンは、自動車販売会社の見積が必要で、当然、口座も必要。
銀行間で、お金が移動しても、それはお互いの口座の上での数字が変化するだけだ。実物のお金は、全く移動しない。ある程度の期間に、銀行間で、計算して、差額分だけ、日本銀行にある銀行の当座預金口座同士で、やりとりをする。
結局、ここでも実際の金の移動はない。
すでに、この段階で、仮想通貨みたいなものなのに、流通している紙幣、貨幣も仮想通貨やデジタル通貨にすれば、もう「お金」というものが何か?わからなくなる。
とにかく、政府というか財務省なのか?個人が持っている実物である紙幣、貨幣を根こそぎ奪いたいと思っているし、税金という名目でも、社会保障とか森林税とか環境税とか、なんでもいいので、個人資産をなくしたいと考えている。
税収を増やす一番の方法は、経済の活性化だ。なぜなら、経済活動が増えれば、単純に税収は増える。個人も収入が増えれば、支出を増やす。そうなれば、企業の収益も増える。法人税収も増える。企業の業績が良くなれば、社員の給料も上がる。そして、個人の支出が増える・・・
そのためには、国が市場に金を流すのが一番だ。1億円を投入すれば、回りまわって、1億円以上の効果があるというのは常識だ。
長くなってしまったのだが、難しい話だが、個人個人で考えてもらいらい。プライマリーバランスが・・・という言葉だけでは、正直何もわからない。