![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/151316184/rectangle_large_type_2_68a1a4a034bd88a79ba7b0af2f02df9b.jpg?width=1200)
GOT ISEKAI'D
8/30日にソロで初となるアルバムを出しました。
そんなつもりはなかった。
そんなつもりはなかったんですよ。
それは後々表記するとして、
内容を。
ヒップホップグループ・JABBA DA FOOTBALL CLUBの屋台骨、練馬が育んだビッグベイビー、光が丘のダース・シディアスなどの異名を持ち、グループ内でラッパー、プロデューサーとして大部分の楽曲を担当しているBAOBAB MC。
ソロ名義では初のフルアルバムとなる本作は、全曲プロデュース、トラックメイクからミックスまでを自身が手がけた一作。
歴史的パンデミックを越え、2022年から自分の表現環境や生活環境が一変し、まるで異世界に飛ばされたような気分になった時期に制作に入ったことから着想を得て制作。あり得たかもしれない別の可能性の人生から一転、改めてBAOBAB MCとして生きていくことを決意する様が描かれている。
ゲストにはJABBA DA FOOTBALL CLUBのJUQI、地元・光が丘の朋友・IKE、バオバブが名付け親という数奇な関係のchancylemon(rice water Groove)、昔から苦楽の楽のみを共にしてきたbasho(CBS)、いつの間に仲良しのシタバ(おめでたズ)、スクラッチに東東京のパイセンたちの中からDJ ZUKADAI、そして敬愛するシンガー・脇田もなりが参加。BAOBAB MCと親交の深い面々が名を連ねている。
また、まさかのゲストとして、先行シングルにはBAOBAB MCが尊敬してやまない落語家の桃月庵白酒を迎えている。曲のトピックスにも映画に関連したワード、サブカルチャー的なワードなどが見え隠れし、自身の興味関心を多分に詰め込んだ作品に仕上がっているようだ。
アートワークのイラストは、その世界観に入りたいという願いから、安田マーシーが、またロゴデザインは古くからBAOBAB MCのロゴを制作している岡口房雄、マスタリングはSUI(K7 STUDIO)が担当している。
2022年、突如異世界に飛ばされたBAOBAB MC。そこでのバオバブは落語家として前座修行をし、日々鍛錬して生きていたのだった。元世界の自分とは違った環境に戸惑いながらも、ひたむきに精進し、二つ目に昇進が決まったその日、師匠に呼び出されて新たにつけられた名前はまさかの”BAOBAB MC”。そして再びラッパーとして生きる急展開に。この先一体、どーーなっちゃうのーー???!!!
BAOBAB MC 『八と三 ~出囃子~ feat. 桃月庵白酒』
Release Date:2024.08.16 (Fri.)
Label:Apartment22
Tracklist:
1. 八と三 ~出囃子~ feat. 桃月庵白酒
BAOBAB MC 『GOT ISEKAI’D』
Release Date:2024.08.30 (Fri.)
Label:Apartment22
Tracklist:
1. 八と三 ~出囃子~ feat. 桃月庵白酒
2. SLOW & MO’
3. TRAINING DAYZ
4. 火風 -Cafu- feat. IKE
5. Life Won’t Wait
6. GOT ISEKAI’D ~202202~ (Skit)
7. 閃光
8. LITE MY FIRE
9. SIGH feat. chancylemon
10. alone -free style-
11. 袖 feat. 桃月庵白酒 (Skit)
12. Aaaaah!!! feat. JUQI
13. 夜と嘘 -Storm- feat. 脇田もなり
14. ∴
15. THIS IS THE WAY feat. シタバ, basho
16. Talk Nalno (demo master version)
17. 命名 feat. 桃月庵白酒 (Skit)
そんなつもりはなかった。
そんなつもりはなかったんですよ。
異世界に行くつもりも、
ソロアルバムを出すつもりも、
こんなに豪華なゲストにするつもりも、
こんなに曲数多くするつもりもなかった。
全てはフラストレーションですよ。
異世界にはたまたま行ってしまった。
正直楽しかったし、色んな人と出会えて色んなことを学べて、まだまだこんなにやるべきことあるか俺の人生、って思った。
人の優しさも知ったし、未開の地にも行った。
魑魅魍魎にも出会ったし、いと髙き人々にも出会った。
自分がお目見え以下の身分であることも知ったし、
世界には蠢く何かがあることも知った。
ありとあらゆる経験をした。
そのどれをとっても、指し示している事実はただ一つ。
”この世界には間違いなく、自分が存在している”
という紛れもない事実。
存在の耐えられない程の輪郭の強さに対する嘔吐。
気持ち悪いほどの実存。
楽しかったんですよね、生活が。
これはもう残すしかない、この緊張を、この楽観を、この嫌悪を、この愛着を、
このときめきを、この苛立ちを、この爽快感を、この危機感を、この達成感を、
この喪失感を。
写真でもムービーでもなんでも良かったんですけどね。
それでも残してたし。でも足りない。アートは記録たり得るんですよね。
間違えた。記録は、アートたり得るんですよ。
人と、人と、時と、場所と、心と、気持ちと、意識と、
もう二度と訪れないその交わりが、確かにあったと叫んだり、嘯くこと。
それはただの日記かもしれないし、都合の良い回想かもしれない。
それはただのフィクションかもしれないし、散文かもしれない。
それらには、記されるはずの/記されなかった、事実が横たわっている。
折り重なり積み重なって、溜まりに溜まったそれらを、横に追いやることもできた。
そうしなかった場合、が今回。
(ホントは23年の8/2までに出そうと思ってたんだけどね、イマイチまとまらないのと、skitで繋げていなくてアルバム感がなかったので、粘ってたら、曲が増えて参加者が増えてた)
『ISEKAI』は日本のアニメが広がりすぎて、異世界に行く、っていう英語になっちゃってるんですって。BAOBAB Got Isekai'd.
そんなつもりはなかった、が、そうなっていった。
全ては自身へのフラストレーション。
凡そ全ての異世界は、”自ら”を浮き彫りにさせるための舞台であるが、
"異世界に行く"とは、"自らを顧みること"の換言と言っても過言ではない。
異世界に行って改めて振り返った自己。
GOT ISEKAI'D
そんなことは忘れて、お楽しみください。