鳥の鳴き声で目覚める朝にはもう慣れた しかし朝が弱いのは昔のまま 開かない目を擦りながらエッグ&トーストをオレンジジュースで流し込む 最近リュックが軽く感じるのはモバイルバッテリを持ち歩かなくなったせいか... そんなことを思いながら今日も同じプレイリストの曲を口ずさみながらジムへ向かう 週4でジムだなんて三日坊主にもなれなかった昔のボクが聞いたら信じてくれるだろうか 学校に着き慣れ親しんだスタッフたちと挨拶を交わす 挨拶とは名ばかりの無駄話 しかしこの無駄話で学校に来たの
鳥は飛んでいる時が最も美しい かの有名なライト兄弟も 「飛びたいという欲望は飛翔する鳥たちを羨む祖先から受け継がれてきたものなんだ」 という名言と共に人類初の動力飛行に成功している つまり我々人間からすると大空を自由自在に羽ばたいているから鳥は美しいのであって、逆を言えば翼を失った鳥に羨望の眼差しが向くことはないと思う その証拠に同じ鳥類であるペンギンに憧れを抱いたことはない。 しかしそんなペンギンも大昔は空を飛んでいたと言われている。 だがそれは過去の話で、現在彼らは飛べ
向こうまで少し距離のある交差点を渡っている時ふと考える この青信号はいつまで青色なんだろって そんなことを考えていたら青い光は点滅を始める 周りはすでに渡り切っているのに ボクはまだ真ん中を少しすぎたくらいだ 同じ赤信号を待って 同じスタートを切ったはずなのに いつの間にかこんなに差がついていた 早く追いつかないと、早く渡らないと と早歩きになる でも渡り切った後に思う 「まだ点滅してるじゃん、意外と余裕だったな」って だから、そんなに焦らなくて大丈夫だよ
一緒に食べたフィッシュ&チップス 二人で行ったいつもの公園 散々訪れたあの洋服屋 四六時中隣にいて 誤魔化しきれなくなった自分の気持ち ろくに面白い話もできないボクだけど 斜めから物事をみるような変わり者だけど はち切れんばかりの想いを 究極なカタチであなたへ伝える
ボクが大好きな彼女の携帯には今日も 「バッテリー残量が少なくなっています」の表示 その度にボクはモバイルバッテリをリュックから出して彼女へ渡す 正直、出かける時に荷物が多いのは嫌いだ リュックや鞄があれば便利だ、と思う瞬間もあるが別に思ったからといって次の外出時に持つかと問われると、持たないと答える だからボクのレギュラー陣は、保護ガラスに少しヒビの入ったiPhone11と4年前くらいから使っている皮の財布、それに無線タイプのイヤホンだけというミニマリストも驚きそうなほどの
年に1回くらい朝まで飲み、帰路へ着く日がある 上りのホームでは新しい朝を迎えたサラリーマンが憂鬱そうな顔で始発の電車を待っている それに引き替え 下りのホームではまだ昨日の続きの今日を過ごしている俺が眠気と疲労いっぱいの顔で始発の電車を待っている 始発の電車は誰も幸せにしないとその時思った 電車の窓から差し込む陽の光は乗り過ごさないように、と半目になりながらも必死に堪えている俺の両目を無理矢理閉じてくる。だいたい負ける 家に着くや否や着てた服を脱ぎ捨て、脱ぎ捨ててあった短
ボクの向かいに座っている彼女は髪が短い そんな彼女が右の耳に髪をかけている 普段は隠れてるから気付かなかったがピアスしてたんだ ボクの向かいに座っている彼女は指が綺麗だ 携帯を弄ってる指も本のページをペラペラと捲る指も そんな綺麗な指にはモチーフが一体何なのか分からないが女の子が付けるには少しカッコいいデザインの指輪が1つ ボクの向かいに座っている彼女は少し変だ 海外のカフェで周りが英語だから良いね。と言う なんで、と問うと 日本に居た時は聴きたくもない会話が耳に入ってく
その日見た色彩が多いと 幸せな日だったと感じることができると、ボクの知人は言う なんとなく分かる それを言われるよりずっと前 目的もなくふらふらと普段よりも少し賑やかな町を歩いてた ふと知らない家族の洗濯物が干されているのが視界入った その洗濯物の色味で その家族がどんな家族なのか分かる気がした なんとなくその日は普段より多く歩いた ほんの少しだけ自分が見てる世界が煌めいて見えた とある有名人が白には200色あると言っていた 全て見分けることができたら ボクの人生はもっ
コンタクトレンズをつけ始めて5年くらいは経つ 装着者からするとコンタクトレンズの付け外しに対して苦労すると思ったことは特段ない ちなみに、うなぎの蒲焼きの調理技術は 「串打ち三年、割り八年、焼き一生」と言われてるらしい これに当てはめるとコンタクトレンズの装着技術は 「付け三年、外し八年、付け外し一生」になるのだろうか? まぁそんなことはどうでもいい そんなコンタクトレンズ半人前のボクがつい先日、 朝起きてコンタクトレンズを右目に2枚付けるという所業にでた これには自分も