好きな曲とチャップリン
曲は明るいけど、歌詞は暗い。
僕はそんな歌が好きです。
単に、曲の雰囲気と歌詞の中身のギャップが聞いていて楽しいからなんだと思います。
でも、今日になってそんな曲が好きな理由が少し変わりました。
きっかけは、たまたま聞いていたリリーフランキーさんがパーソナリティを務めるラジオ番組でした。
今日、その番組にはゲストとして福山雅治さんが登場していました。
福山雅治さんが登場してからは、福山雅治さんのニューアルバムについての話に。
そして、アルバムの話題から少し広がり、曲と歌詞の話へ。
その会話の中で、福山雅治さんは、ビートルズのある曲を話題に出して「 この曲は一見すると明るいけどかなり暗い歌詞なんだよ 」的なことを言っていました。
それに対してリリーフランキーさんは、「 楽しい歌詞を楽しいように歌っていてはつまらない。いつだって惹かれる曲っていうのは、悲しい歌を明るく歌っているものだ 」的なことを言っていました。
「 曲は明るいけど歌詞が暗い歌が好き 」という僕と同じようなことを考えている人っているんだとこの会話を聞いていて、僕はなんだか嬉しくなりました。
さらに、リリーフランキーさんは続けて「 明るい曲のようで暗い歌詞という複雑さっていうのが人間味が出ていて魅力がある 」的なことを言っていました。
これまで、ギャップがあるからそういう曲が好きと思っていた僕はこの言葉を聞いてハッと気付きました。
もしかして、歌詞が暗いけど曲が明るい音楽って「 人生の縮図 」みたいだから魅力的なのかな?と。
喜劇王チャールズ・チャップリンの言葉に
「 人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見ればコメディ(喜劇)だ 」
というものがあるそうです。
曲全体を見れば明るい、でも細部(歌詞)に注目すると暗い。チャップリンのこの言葉と似ている気がします。
例えば、カッコイイ生き方だなって思える人って大抵見た目は明るいけど、実は悲しい思いをたくさんしてきた人ってことが多々あると思うんですよね。
そういう見た目と中身の差ってのが人間としての深みだったり魅力を生み出しているって考えると、明るいものをただ明るく表現するだけではまるで深みがでないと思うんです。
リリーフランキーさんが言っていた暗い歌詞と明るい曲の組み合わせに人間味があるっていうのは、そういうことを言ってるのかなって思います。
明るいものを明るく、暗いものを暗くそのまま表現しては芸がないどころか、リアリティに欠けてしまい、現実の世界観とはかけ離れたバリバリのフィクションになってしまうのかもしれません。
とまぁ、今日はそんな発見がありました。
おまけ
最後に、僕が保育園の頃からずっと印象に残っている、暗いけど明るい童謡があるのでここに載せておきます。
僕は暗い歌だとずっと思っているのですが、人によってはそうは思わないかもしれませんね。あくまで僕の感覚です。
保育園の頃から、この曲はどこか不気味で怖いけど嫌いにはなれないのです。
曲名:どんな色がすき
作詞作曲:坂田修
どんないろがすき(あか)
あかい いろがすき
いちばんさきに なくなるよ
あかいクレヨン
どんないろがすき(あお)
あおい いろがすき
いちばんさきに なくなるよ
あおいクレヨン
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どんな色がすき(ぜんぶ)
ぜんぶの いろがすき
いちばんさきに なくなるよ
ぜんぶのクレヨン
ぜんぶのクレヨン