【バスケットボールの設計図】試合の主導権を奪う!正のサイクルを回すためのゲームモデルの話【解説】
今回は「バスケットボールの試合で主導権を握るためのサイクル」について解説していきたい。
試合の主導権を握っているのがどちらのチームか。
それを肌で感じることは簡単だ。
バスケ未経験のファンでもなんとなく「流れ」のようなものを感じながら試合観戦をすると思う。
ではその流れが悪かった時、それを改善するためにはどうすればよいだろう?
改善案を的確にフィードバックするのが勝負師としてのコーチに求められることだ。
もちろん、実際にプレイを遂行する選手たちがそれを理解できているに越したことはない。選手の方も是非本記事を読んでもらえればと思う。
具体的な改善点を説明できる知識と戦況分析眼を持つことができたならば、抽象的な精神論に頼ることなく、試合を通して流れの良い状態を作ったり、幾度となく訪れる流れの悪い状態を脱することができるだろう。
本記事ではバスケットボールを4つの局面に切り分け、各局面において何を努力するべきなのかという内容に触れていく。
局面ごとの出来不出来は、良くも悪くも他の局面にも影響を及ぼす。
あるひとつの局面での成功が、他の局面の成功につながり、それは正のサイクルとなって自チームの「良い流れ」となる。
逆もしかりだ。
ある局面での失敗が、他の局面の失敗に直結し、負のサイクルを生み出して流れを悪くしてしまう。
つまり、局面ごとの方針を考えるということは、実はバスケットボールの全体像を考えることなのだ。試合中のTo Do Listを作っていくという点ではゲームモデルという言葉が当てはまる話でもあるだろう。
個人のシュート・ドリブル・パスなどのスキルはいわば最も細かい部品だ。
完成品のイメージと、それを作るための設計図があるからこそ、どんな部品が必要かわかるのだ。
使わない部品、いわば「死にスキル」がいくつあっても、完成品のクオリティが上がることはない。
全体像が明らかになれば、どんな部品が意味を持つのかを逆算することができる。
練習したことを試合で使うのではない。試合で使いたいことを練習して試合で実際に活かすのだ。
それでは、バスケットボールの設計図の話をしていこう。
バスケットボールにおける4局面
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