「プラダを着た悪魔」
「プラダを着た悪魔」を鑑賞
2006年公開 デヴィッド・フランケル監督作品
押しも押されもせぬ、有名人気映画だろう
ファッション雑誌の編集部が舞台のこの映画、キャストやスタッフたちも口を揃えて「この映画はファッションが主役だよ」と言う
そんな映画の衣装担当となったのはパトリシア・フィールド氏である
公開は10年以上も前なのに今もなお新鮮で、古臭さが微塵も感じられないのは彼女の功績と言っても過言ではないだろう
場面展開が目まぐるしい、特に主人公が出勤する姿を衣装をどんどん変化させながらも連続的に見せるシーンは圧巻だ
一時も目が離せない、印象的で個人的にとても好きなシーンである
撮影場所は主にニューヨークやパリといった流行の最先端を行く街である
特にニューヨークは編集部の拠点があり、終始そこで暮らす様々な人が映し出される
雑多でありながら、どこか特別
映画内で描かれる街はもう1人のキャストのようにも見えるのだ
そしてメリル・ストリープの演技は目を見張るものがある
まず登場シーンがめちゃくちゃかっこいい
誰もが憧れる女性で厳しさを見せつつも、ある一場面だけ弱さが垣間見える
そこの緩急とでも言えるだろうか、とても繊細で人間味があり、彼女が役に息を吹き込んだ様に感じた
実際、監督をはじめとする制作陣も彼女の演技を大絶賛していたと言う
全然知らない世界なのにどこか共感できるのがこの映画の不思議だ
業界を描きながらもどこか日常的で、排他的ではなく親しみやすさも感じる
観ていてとてもドキドキする、上を向きたくなる、前を見たくなる、そんな作品だ
恋に仕事に頑張るあなたの物語
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