空に見る定番の名作 物欲 三大欲よりILLく
私の住んでいるところは大して都会ではないので、そこそこの星空を眺めることが出来ます
お稽古ごとがあって、夜中に近所の小学校に行くことがあるのですが、夜中の校庭なんてのは天体観測におあつらえ向きで、ついつい星空に見入ってしまいます
いつだか塾帰りの息子と家の近くで鉢合わせたことがあり、ちょうどオリオン座がくっきりと見えていたので「右肩のベテルギウスは650光年ほど離れてるから、今見えているのは足利義満が金閣寺を建立しているころの光だな」みたいな話をしたら「星のうんちく語るとか、マジでうざいしキモイ」と言われたことがあり、神話や科学ではなく日本史と絡めたあたり私なりに工夫をしたのに、やれやれと悲しい気持ちになりました
息子は私なんかよりも星座やギリシャ神話に詳しくて、オリオンの子犬が川を渡れずに (´・ω・`) としているとか、兎を追っているときに踵をサソリにさされてオリオン死んじゃうとか、蛇使いの医者に復活させてもらうも死の神の逆鱗に触れて医者もろとももう一度殺されちゃうとか、そういう話を沢山知っていて、好きだったはずなのに、どうして意地悪を言うかなぁ…
ちなみに私は天体に詳しいわけではなく、見つけられる星座はわずかだし、一等星だって半分も識別出来ないけれど、それでも星空を眺めるのが好きで、夜の校庭だとか、深夜の家路の途中で、ふっと立ち止まって空を見上げることはしょっちゅうです
そんなとき、頭の中はロマンチックな神話なんかではなくって、もうメチャクチャで、シリウスを見つけては、攻撃色の王蟲の大群に遭遇したナウシカが異変を感知してガンシップの操縦席にいるミト爺に向けて叫ぶ声を想像したり、北斗七星を見ては、胸に七つの傷のある男とシンのセンスの高さとユリア様の判断の遅さに思いを馳せたり、こと座のα星を探しながら、サイコパワーをまとって不穏な笑みを浮かべた男に意識が支配されたりしています
(40歳を過ぎて、こんなにわんぱくな脳みそしか搭載していなくて恥ずかしい)
それからもう一つ、星空を見上げて頭に過ぎるのは、高校生のころに聴いたヒップホップのライムの一説
お月様もいいけれど、月明かりの少ない星空の方が好き
悲しいこともあるけれど、自然のリズム掴み 俺ら行くのさ
明日もガンバレ、オ・マ・エ
最後まで読んでいただきありがとうございました