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外れ無しのAudibeベストセラー 地雷グリコもデスノートみたいで面白い
先日、東野圭吾デビューを果たしてから、Audible×ミステリーがお気に入りです
次なる対象として、アルゴリズムが私におすすめしてくれたのが地雷グリコ
本作の話題性や著者のことについては全く知らなかったけど、インパクトのあるタイトルに心惹かれて聴き始めました
しかし、女子高生が主人公の学園もののミステリーでして、アニメ声(嫌いなわけではない)がどうにもくすぐったく、全5編のうちの1遍目だけを聴いて、もういいやと一度スマホにダウンロードしたデータを削除してしまいました
基本的に私は子供のころから一貫してアニメ好きのため、特にアニメ的な物に偏見なんかは無いのだけれど、歳のせいなのかどうにもくすぐったさが先行してしまって、転生したら…とか、薬屋の…とか、本好きの…とかも、少しは読んだり聴いたりしてみたものの、早めに挫折した口です
そんな私には、地雷グリコの主人公である射守矢真兎(いもりや・まと)の温度感にもうまくなじむことが出来ませんでした
そんなわけで、途中2冊分ほどの時間と距離を地雷グリコから置いたのだけど、アルゴリズムしつこくが私におすすめをしてくるので、改めてどんな作品なのかを調べてみたところ
第37回山本周五郎賞
第77回日本推理作家協会賞
第24回本格ミステリ大賞
のほかにも、いろいろランキングで一位を収めた、直木賞にもノミネートされた話題作とのことで、そんな色眼鏡を掛け直して、もう一度スマホにデータをダウンロードしました
結果、面白かったです
まず本の構成について、5編の短編からなく物語なのだが、一つ一つの物語(ミステリーというよりはパズル)が独立した話になっていながら、全体として一つに物語になっています
流行りなのかもしれませんが、本屋大賞を受賞するような最近の作品に同じような傾向の本がいくつもあったような気がします
また、成瀬あかりのように快活かつ聡明な少女が主人公と感じたのは、成瀬あかりを意識し過ぎでしょうか でも、私には射守矢真兎もそのお仲間の一人に思えました
話を地雷グリコに戻すと、まずもって「成瀬あかりにあやかったな」という先入観から入り、読み進めていくうちに背水の陣でのゲームバトルに「イカゲームにあやかったか?」と思いつつ、最終的な頭脳バトルにおいては「まるでデスノートのようだ」となり、ようするに面白かったです
初めはくすぐったく思った射守矢真兎の声色やキャラも、聴き終わるころにはすっかり好きになっていたほどに
40過ぎのおじさんが対象として含まれている本なのかどうかは怪しいけれど、デスノートのような頭脳バトルが好きな方は、気楽に読める地雷グリコもお勧めです!Audibeのベストセラーは、今のところ外れ無しです
最後まで読んでいただきありがとうございました