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#好き

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これまでの人生で感じた、特に好きなコトやモノを紹介します あなたの趣味と合いますか?一覧だけでも是非ご覧頂き、少しでもシンパシーを感じましたら、リアクションをして頂けるとうれし…
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記事一覧

#好き042 海街diary

鎌倉を舞台に描かれる、4姉妹の家族の絆の物語 BANANA FISHの吉田秋生が原作の漫画で、まずはとにかく漫画が素晴らしく2013年のマンガ大賞も受賞している 谷崎潤一郎の細雪のような4姉妹のドタバタ劇ではあるのだけど、一つ一つのエピソードが切実で、舞台が地元なのとが相まって、現実の自分の記憶だとか、近しい知り合いに起きた実際の出来事だったんじゃないかと思えてしまうほど、身近なものとして記憶されている  私は本にせよ漫画にせよ、原作の思い入れの強い作品の映像作品はあまり好

#好き041 山本忠敬

「しょうぼうじどうしゃ じぷた」や「のろまなローラー」などの絵本が有名な絵本作家で、私が子供の頃の愛読書が、息子たちの愛読書にもなりました 絵本作家と書いたが、おそらく本業はイラストレーターであり、精密な描写と温かみのある表現が奇跡のように両立しており、あまりにも幼い頃から慣れ親しんでいたために、これがアートだと感じるようになったのは自分が大人になり、改めて息子たちと作品にふれてからです 絵本や図鑑を合わせると今でも20冊くらいは手元にあるのですが、どのイラストも本当にす

#好き040 Aphex Twin

エイフェックス・ツインことリチャード・D・ジェイムスのことが好きで、随分と長いこと彼の音楽を追っている。彼の音楽をちゃんと理解しているつもりはないが、いろいろな音楽に聴き疲れたときに、彼の膨大な音源に戻ってくることが多く、不思議とその中にはその時の気分に丁度あった心地のよい音がある。勉強や仕事をしているときのBGMとして流すことも多いので、再生時間で言えばトップ級に聞き続けているアーティストかも知れない 特にどの曲に思い入れがあると言うことも無く、激しい曲から繊細な曲まで何

#好き039 情熱の薔薇

記憶が正しければ、BUST WASTE HIPは自分のお小遣いで購入した人生で2番目のCDアルバムで、その頃は8㎝のシングルCDが安く購入できたし、しょっちゅう音楽番組がテレビで放送されていてそれをカセットデッキを使って録音したりもしていたし、音楽好きの兄もいたので、とにかく音楽に困ることはなく、自分で大金をはたいてCDアルバムを購入することはめったになかった。ブルーハーツのことはもともと好きだったけど、なぜこのアルバムを買ったのかを、実はよく覚えていない。今思えば、兄にそそ

#好き038 LIFE

小沢健二を強く意識し始めたきっかけはタモリで、ボキャブラ天国と共に今夜はブギー・バックが大流行した。笑っていいともでのオザケンも印象的だった。特別にオザケンを崇拝しているつもりはないけど、きっとLIFEは生涯で最も沢山、最も長く聴き続けたアルバムの一つになると思う。  高校に入学して間もない頃、通学電車の中で村上春樹を読みながらひたすらにLIFEを聴いていた。フリッパーズギターもよく聞いたし、コーネリアスがオシャレの象徴のようにもてはやされた時もあったけど、何だかんだオザケ

#好き037 髪結いの亭主

パトリス・ルコント監督による1990年のフランス映画。最近、約20年ぶりにサブスクで再視聴をしたら、期待以上によかった。 この映画の90%は、映像の美しさと、おしゃれな雰囲気と、バカっぽさで構成されていると思う。中身がほとんど無いのか?といわれると、そんなことはないと思うけど、そんなに凝った中身がなくとも、映像的にお気に入りと思える映画がいい映画なんじゃないかと思った。なお、20年前は仕立屋の恋の方が好きだったと思うし、さらに言えばはベティブルーとかポンヌフの恋人の方が好き

#好き036 東京

邦楽の中ではトップ3に入るお気に入りの曲。 学生の頃、ROCKIN'ON JAPANの付録だったか、レコード屋さんの販促品だったか忘れたけど、このくるりの東京のシングルリリース記念で配布された東京タワーのペーパークラフトを友達からもらって、当時教室で教卓から一番前の席に座ってたんだけど、まるまる一時間くらいかけて一生懸命そのペーパークラフトを組立てたら、普段寝てても全く怒らない先生にガチギレされたのを思い出した。でも、ちゃんと完成するまで待ってくれたのは優しさだと思った。

#好き035 BLANKEY JET CITY

学生のころに最もよく聞いたロックバンドはTHE YELLOW MONKEYだけど、一番かっこいいと思っていたのはBJCだった。 一番良く聞いたアルバムはSKUNKで、Skunk、Dynamite Pussy Catsからの15才という流れが特に好きだった。ベンジーこと浅井健一の不良少年のような儚さとか細さがよくて、でもこんなに脚光を浴びたらカート・コバーンのように消えてなくなっちゃうんじゃないかと心配もしたけど、私が思っていた以上にしっかりとミュージシャンだった。2024年

#好き034 Feel Good Inc.

中学生の頃からBlurが好きで、でも一番好きなのはGorillazのこの曲。 BlurとOasisのブリットポップが、プロレスのような対立をして音楽雑誌をにぎわせていた。Oasisも好きだったし、NIRVANAやRadioheadも大好きになったけど、私にとって一番かっこよくてカリスマ性があるミュージシャンは、ノエル・ギャラガーでも、カート・コバーンでも、トム・ヨークでもなく、いつもデーモン・アルバーンだった。そんなデーモンが突如として始めたGorillazは、音もビジュア

#好き033 バガボンド

井上雄彦の宮本武蔵漫画。圧倒的な画力と、人間味あふれる様々なキャラクター、そして何よりも宮本武蔵の魅力にあふれた最高の作品である。原作は吉川英治の小説であり、この時点ですでに史実とはかけ離れているようなのだが、バガボンドでも井上雄彦によるさらなる脚色が多く見受けられる。宮本武蔵は五輪書を代表とする本人が著した文献が存在しているため、吉川英治の小説をベースとした、井上雄彦なりの宮本武蔵とその時代に生きた人々の死生観を表現した作品、なんだと私は受け止めている。はっきりいって、原作

#好き032 SEKIRO

日本が世界に誇るゲーム制作会社FROMSOFTWAREによるアクションゲーム。2019年のGame of the Yearを受賞。GOTYの受賞がいかにすごいことであるかは、DEATH STRANDINGの記事で書いた。 生涯でSEKIROほど真剣に向き合ったゲームはない。たかがゲームではあるけど、されどゲームなのである。それだけ真剣に向き合う価値を感じさせてくれるゲームはそうあるものではない。(言ってること、キモイ) SEKIROはFROMSOFTWAREが得意とする、

#好き031 オペラ座の怪人

恥ずかしながら劇場でのミュージカルを見たことがないし、原作も読んだことがない。ロンドン公演の映像を1度と、2004年公開の映画を何度か見て、オペラ座の怪人に魅了された。 そもそもミュージカルというものが苦手で、劇団四季ですら一度も行ったことがないし、ミュージカル映画というものも苦手で、これまでなるべく避けてきた。ラ・ラ・ランドやダンサーインザダークだって、ミュージカルである意味がよくわからなかった。しかし、かの有名な「オペラ座の怪人」のことを全く知らないままでいるのにも違和

#好き030 Block Rockin' Beats

The Chemical Brothersが好きだ。 車の運転中にSpotifyのプレイリストからこの曲が流れたとき、40歳を過ぎたおっさんがボリュームを上げてヘッドバンキングをした。Chemical Brothersは高校生のころからずっと好きで、UnderworldとかFatboy SlimとかDuft PunkとかAPHEX TWINなんかと一緒に、ロックとは異なるテクノよりなクラブミュージックを好んで聞きまくった時期があって、取りたての免許で、親の車を使って友達とバ

#好き029 霧につつまれたハリネズミ

ユーリ・ノルシュテインによるアニメーション。学生のころにアニメーションに興味がわいて、日本のセル画アニメだけでなく、いろいろな作品を見あさった時期がある。その中でも特にお気に入りなのが、ユーリ・ノルシュテインの「霧につつまれたハリネズミ」と「話の話」である。なんだかんだ総合的には、ジブリやAKIRAなどの日本のアニメのすばらしさは群を抜ていると思ったのだが、ユーリ・ノルシュテインの作品に関しては、まったくの別次元であり、まるでお気に入りの詩や絵画のような存在である。また、当時