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#雑記

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雑多なこと、雑多なもの
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2024年11月の記事一覧

ぼくらは朝をリレーするのだ 経度から経度へと そうしていわば交換で地球を守る

谷川俊太郎の名前で連想する作品はとても多い 私が真っ先に頭に思い浮かぶのは「朝のリレー」である 出会いは中学生のころの教科書で、その次はテレビのCMで 学校で暗記をさせられた覚えはないが、今でもほとんど覚えている 実は私は詩というものがあまり好きではない 抽象的なものも、そうでないものも 素直に受け入れることができた詩は、数えるほどしかない ついでに告白をすると、私は谷川俊太郎のことが 彼の数々の作品が、あまり好きではない 訃報を聞いて、彼の詩集を改めて数冊Audib

ハラハラしながらもニヤニヤが止まらないニコラス・ケイジ『ドリーム・シナリオ』の見事なセンスにSNS時代の闇を見る

情報量が多くて何から伝えたいのか整理がつかないのですが、まずもって月の輝く夜にからウィリーズ・ワンダーランドまで、ニコラス・ケイジが好き(例えがさほどメジャーな映画じゃなくてすみません) ニコラス・ケイジのことが好きになったのは、SANKYOのパチンコのCMがきっかけだったかもしれません ハリウッド俳優が日本のテレビCMに出ること自体が珍しかったのに、しかもパチンコのCMなのに、しっかりとした演技からの屈託のない満面の笑みでのパチンコ!パチンコ!に心奪われました また、本

1.後はよろしく 2.ボスは最高です 3.最初からこうなってた

私には、これと決めている座右の銘はないのだけれど、あえて言うならば、22歳の頃に尊敬する先輩から言われたこの言葉が、その一つとなる 1.後はよろしく 2.ボスは最高です 3.最初からこうなってた 私にとって、ちょうどいいタイミングでこの言葉に出会えたおかげで、聞いた瞬間に深く心に刻むことができた 仕事はもちろんのこと、日常的な生活においても、この言葉は私の生きる上での行動指針の1つになっている 私はこの考え方がすごく気に入っている そしてこれは人生のあらゆる場面に当て

想像力のないところに責任は生じないのかもしれない

私には、これと決めている座右の銘はないのだけれど、あえて言うならば、30歳の頃に尊敬する上司から言われたこの言葉が、その一つとなる 「想像力のないところに責任は生じない」 私にとって、ちょうどいいタイミングでこの言葉に出会えたおかげで、聞いた瞬間に深く心に刻むことができた 仕事はもちろんのこと、日常的な生活においても、この言葉は私の生きる上での行動指針の1つになっている これは「想像できないことには責任を感じることも出来ない」という文字通りの解釈である 仕事でミスをした

少年カフカに胸焼けして、村上春樹と新海誠とフェミニズムについて感じたこと

前回に続き、Audibleで村上春樹の海辺のカフカを聴きました こちらもおよそ四半世紀ぶりの再会です 四半世紀ぶりに読んだノルウェイの森は随分と印象が違ったのだけれど、海辺のカフカに関しては、さほど印象の違いはありませんでした ただし、ノルウェイの森が思っていたよりも淫靡ではなかった一方で、海辺のカフカは思っていたよりも淫靡でした それから、初めて読んだときには、現実社会の物語の中に、突如として現れる超非現実的なシュールな展開(魚が空から振ってきたり、猫とおしゃべりをした

【ノルウェイの森】突撃隊失踪事件

生成AIで作成した、村上春樹著「ノルウェイの森」のスピンアウトストーリーです 利用したのはperplexityProで、おそらくモデルはOpenAI o1ではなくGPT-4oです シンプルな創作指示では余りにも面白くない結果を返してきたので「スリルとサスペンスの要素を含めて」という指示を追加しました 第1章:不思議な出会い突撃隊こと佐藤健一が姿を消したのは、夏休み明けのことだった ワタナベが寮に戻ると、突撃隊の荷物が消えていた 机の上には一枚のメモ「ち、ち、地図を探しに行く

四半世紀ぶりのノルウェイの森

Audibleで村上春樹のノルウェイの森を聴きました 初めて読んだのは確か高校一年生の時で、それ以降に再読はしていないため四半世紀以上が経過していました 村上春樹が38歳の時の作品なのですが、こんなにもわかりやすく、こんなにも面白かったかと改めて驚きました Audibleなので通勤とか散歩とか家事とか買い物とか、いろいろな時に少しずつ聴いたのですが、早く続きが聴きたくなるほどにずっと楽しい時間を過ごすことができました 当時、ライ麦畑でつかまえては先に読んでいたと思うけど、グ

成瀬あかりを再び聴く

Audible(オーディブル)3ヶ月99円キャンペーンがはじまり早速契約しました Audibleは定期的にこのような大盤振る舞いなキャンペーンを行うも、新規ではないユーザーは対象外であることが多いのですが、今回のキャンペーンは私も申し込むことが出来ました おそらくこの3ヶ月で15冊くらいは読む(聴く)事になるかなと思うと楽しみです 適切な対価を支払わずに著者の方々には申し訳ない気持ちでいっぱいですが、感謝の気持ちを込めて心して聴きます(結局聴き掛けの本が惜しくて、契約を延長す

ゴジラ-1.0

サブスクで「ゴジラ-1.0」を視聴しました ゴジラが好きでサブスク解禁を待ち望んでいた、というわけでは全然なくて、たまたまオススメに表示され再生されたので、ついつい最後まで見てしまったというありがちなやつです(特に邦画に多い) とはいえば、ゴジラには馴染みがあるし、本作がアジア初のVFXでアカデミー賞の受賞作品ということも知っていました 最初から最後まで白黒映画だったのには驚きましたが、むしろそれでよかったという印象です 実際のところは比較をしてみないとわかりませんが、白黒

やっぱりルックバックが刺さらない

ロックンロールは鳴り止まないみたいなタイトルになってしまった ルックバックは映画館で上映されて間もなく見に行った そして先日サブスク解禁されたので、もう一度視聴をすれば、今度は嗚咽が止まらなくなるような感情の波がどっと押し寄せてくるのではないかと期待をしたのだが、そうはならなかった 潮は満ちるのに凪である 1時間程度の映画なので、珍しくVRゴーグルを使い、さらに大げさなヘッドフォンを被って視聴した そのため没入感としては映画館にかなり近い(視聴中に何かを食べたり、スマホを

神の左手悪魔の右手

楳図かずおが亡くなってしまいました コアなファンが多い方なので、それに比較してしまうと、めちゃくちゃ好きだとは言いにくいんですけれども、訃報を知ってショックを受けたので、自分で思っていたよりは好きだったのかも知れません 実はそんなに多くの作品は見ていません 漂流教室と、ホラー系の作品を数冊と、まことちゃんを少々といった感じです でも漂流教室は、私にとって、AKIRAや風の谷のナウシカに肩を並べるほどの殿堂入り超大作の一つです 例えば、私が高校生のころ、周囲ではドラゴンヘッ

モスキート怨

そう、10年に一度くらいの頻度でその話題を耳にし、ふわっと一瞬だけその場を盛り上げる力のあるクソみたいなネタで、モスキート音とは蚊(モスキート)の羽音のようなキーンという音で、1万7000ヘルツ前後の高周波数の音であり歳を取るとだんだんと聞こえなくなるのである 雑誌のコラムでたまたま見かけたので、食卓にそろっていた家族に私からこの話題を提供してみた 普段は私の話になどには耳を傾けない家族なのだが、思いの外興味を引くことが出来たので、やはりこのネタは瞬発的な力はあるようだ 今