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2024年第51週厚労省定点分析と評価・第52週直近予測(速報)

0.速報の公開について

今回より厚労省定点分析・評価・予測について、まず速報を公表します。これは、各都道府県についての詳細と概要の発表に時間がかかる為、最大7日の遅延が生じている為です。

大竹まこと ゴールデンラジオ出演について

2024/12/23に大竹まこと ゴールデンラジオに4回目の出演をしました。話題は、下記です。
1)日本における10th, 11th Surgeの評価
2)12th Surgeについて
3)日米COVID-19死亡統計の比較評価

日米におけるCOVID-19人口あたり死亡率

4)大失敗に終わった日本のコロナ政策
5)第二期トランプ政権で合衆国のコロナ対策がどうなるのか、日本への影響は?
6)個々人でできるコロナ対策
https://www.youtube.com/watch?v=lXJ4aYKiRVA

1.基本情報

今回の定点は、2024年51Wであり、

定点 2024-51W
診断日 12/16~12/22
接触日 12/11~12/18頃
報告医院数 4,930

である。51Wは、暦効果中立である。

暦効果補正前の定点生データと週間変化率一覧表を示す。暖色地は、前週比増加で寒色地は、前週比減少である。

51Wは、50W比で沖縄県を除く全都道府県で増加を示している。

医療機関あたり定点値 北海道~神奈川県
医療機関あたり定点値 新潟県~三重県
医療機関あたり定点値 滋賀県~山口県
医療機関あたり定点値 徳島県~沖縄県

2.概況と2024-25冬季12th Surge

43Wから48Wを起点として沖縄県を除くすべての都道府県で24-25冬季 12-1st Surgeが指数関数的成長を示している。

発現時期は、東日本から中・四国では、平均するとほぼ23年同期並であるが九州では、半月から一ヶ月早く発現している。

12-1st Surgeの支配株は、XEC*と考えているが、、KP.3.1.1がいまだ優勢という見解もあり、合意形成に至っていない。

支配株の確定ができない理由は、厚生労働省が全都道府県の保健所に対してゲノム解析数を週に件程度に絞る事を通達した為である。このため2ヶ月経過しても支配株の特定が日本ではできない。

12-1st Surgeの極大期は、北海道・東北の早い地域では、年末年始、大部分の都道府県では、年末年始から25年1月上中旬の見込みである。沖縄県では、1月下旬以降となる見込みである。

なお、年末年始休暇は、53W/1Wの一週間であるため、この週は強い休日効果が現れる為、統計上の極大期は、最速で2025-2W以降になると予測される。

現在XEC*が支配株であれば12-2nd Surgeの次期支配株としては、LP.8*などが検出されており、25年2~3月に極大期をとると予測される。

仮に12-1st Surgeの支配株がKP.3.1.1である場合、XEC、LP.8等新株が2nd, 3rdと波を形成し、23-2410th Surge同様に冬季Surgeが長期化する可能性がある。この場合、たとえSurgeの規模が小さくても長期化によって死者数が大幅に増える事になる。

外気温と空調、換気の関係が日本における夏季、冬季季節性COVID-19 Surgeの大きな要因となっている。これは、日本において相変わらず旧態依然とした既に世界の医学・医療では否定されている飛沫感染限定説が教条となっており、空気感染対策が事実上なされていない為である。

各都道府県と全国の警戒水準の速報値を色別に示す。既に関西と九州を除きほぼ全都道府県が警戒水準赤である。

52Wには、九州の一部を除くほぼ全都道府県が警戒水準赤以上となる。

警戒水準赤は、医療への圧迫が顕在化する状況である。

青森県、秋田県は、警戒水準黒であるがこれは、COVID-19医療飽和であり、とくに秋田県では、4週間継続してCOVID-19医療飽和にある。52W以降、急速に拡大する見込みである。

51W各都道府県の警戒水準 北海道~三重県
51W各都道府県の警戒水準 滋賀県~沖縄県

東大医科研佐藤らなどの報告では、XEC*は、KP.3免疫の回避能力がKP.3.1.1などより高いとされる。現在の日本での環境にXEC*は強く適合していると考えられる。同じく佐藤らにより、JN.1 第五世代ワクチンは、XEC*に対して実用的有効性が残る事が報告されている。

牧田は、継続して武田・ノババックスのJN.1たんぱく質抗原ワクチンを推奨するが、供給が極めて少ない為、隣県での越境自費接種例が多数報告されている。

高齢者などの高リスク群では、次善としてファイザーと第一三共のmRNA系でもやむを得ない。

なお、モデルナ、コスタイベなども希望者が接種する事は妨げない。治験を経ている薬剤であり、「しぇでぃんぐ」といった根拠のない仮説については、一切考慮する必要はない。

但し、既に全国で接種拠点である病院は、感染者が高密度に存在しており、接種会場での感染可能性が高い為、厳重な感染対策無しで接近はできない。そういった意味で、既に時間切れである。

3.二週間気象予測(気象庁より)

47W後半から強い寒気に覆われて以降、日本は全域で真冬の気候となっている。

沖縄県を除く日本全域で換気が強く抑制され12-1st Surgeの成長に好適条件となっている。

沖縄県と小笠原を除き日本全域で冬季Surgeに好適な条件となっている。この状況は、2月末まで継続する。

九州以北では、定点の挙動は、一週間ほどの遅行日数で先行指標である気温と極めて強い相関がある。

気象庁 2週間気温予報


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