見出し画像

3曲目 ダブルミーニングって手法

書き溜めてたのを一気に放出していきますよ。

定期購読してくれてる方には、移動時間や病院の待ち時間、また友達との待ち合わせ、帰ってから少し息抜きしたいときに読んでもらえると嬉しい。

そういえばHIPHOPカルチャーだけに留まらず、ダブルミーニングって言葉聞いたことありますか?

音楽の作詞の中ではよく使われる技法。

分かりやすく説明すると

 " 愛してる、君のことが好きだ "

これを片側だけの意味で歌詞を見ていると、何かのラブソングなのかなーぐらいに思うでしょ。普通なら。

でも、この歌い手が禁酒法の時代、酒を飲むことやお酒の必要性を解くことが罰せられる世の中だとしたらどうするでしょう。

モールス信号のように言葉や文字を暗号化して伝えてみてはどうだろう。愛を歌ってみてるようで、実はお酒をみんなで飲めた方が楽しいよね?って、曲をリリースできたら、面白いよね。気付ける人だけが気付ける楽しみであり、気付いた人がまた優越感を持って話してまた別の人に伝えていく。

なんか営業マンとかにも上手に使えそうなテクニックだね。

僕も昔にこんなリリックを書いた。

当たぼうな(ああ多忙な)毎日が一晩でもう帰らぬ あの日の詩(あの人の死)の断片。格好や雑誌画面だけで満足せず現実見なさんせい(みんな賛成)

当たり前と多忙をかけて、あの日の詩と人の死をかけてる。人の死を目の前に、毎日は当たり前じゃないよと。雑誌や画面の薄っぺらい情報ばかりを信じてないで、ちゃんと現実を見なさいよと。その問いかけにみんな賛成してくれよって歌ってるわけです。

こんなダブルミーニングも言葉の裏側に潜ませるのも、RAPやリリックを聞くときの楽しみでもあります。

こうして本当は伝えたいけど、環境や状況によっては伝えにくいこともRAPや歌って手法があれば伝えれるのも音楽の魅力です。

酒の歌に聞こえてドラッグ愛についての歌もあるし、ギャンブル好きと人生ギャンブルだってダブルミーニングもあるし、女好きがやめられず、奥さん以外の誰かに向けての浮気の歌だってあるかもしれないよ。

本当は伝えたいことも事情があって伝えられないけど、このダブルミーニングって言葉を使えば、相手にも悟られず、また別の誰かに届かすことも出来る。好きな子になんとなく書いた手紙が、後々ちゃんと見たら実は自分に向けてのお手紙やったら惚れてまうかもね。好意があればの前提。好意がなければただのストーキング好意やからねw。でも、そんな歌もあったりするよ。ググってみたり出てくるよ。

そもそも、ダブルミーニングとは修辞技法の一種で、2通りに理解できる。そう、簡単に言えば駄洒落に似た部分があるからお笑い芸人なんかはむっちゃ自然に使ってたりするよね。霜降りのせいやが鎮座ドープネスのモノマネとかやってるけど、上手いのは分かる。

漫才とRAPってリズム感やテンポやったり、起承転結の付け方も近い部分が多い。

例えばわかりやすく言うと、Bob Marley&The Wailers「No woman no cry」って超名曲があります。知らない人はYOUTUBEで検索してみて。

音楽好きなら一度は聞いたことがある曲。

「No woman no cry」という文を

これを通常の英語的に訳すと

「女がいなければ、泣く事もない」となります。

では「No woman no cry」という文を

ダブルミーニングなる手法を使って訳すと

「女の人よ、泣かないでおくれ」って意味にもなります。

日本語盤のオフィシャルな和訳もこの解釈で記載されてるはず。

こうして似たような違和感ある歌詞やメロディーに気付くことができれば、自分だけの隠れた名曲リリックを発見できて新たな楽しみに繋がるかも。

有名なところで言えば、タワーレコードのキャッチフレーズ

「No Music No Life(音楽なくして人生なし = 生活は音楽とともに)」や英語のことわざ「No pain no gain(痛みなくして前進なし = まかぬ種は生えぬ)」なども代表的な例。

このサビのおかげで、No woman no cryは

「女の人よ、泣かないでおくれ」

と、ゲットー暮らし(貧しい暮らし)の大変さを語っている歌ながら

「女がいなければ、泣く事もない」

のフレーズからも分かるように、女好きなボブの少しコミカルに女がいなければこうして女事で苦労することもないのになーとも取れる、共感者を倍増させる事に成功した1曲でもあります。

なんせ私生活では約10人の女性との間に子供を作ったBOB。女に泣かされることが相当多かった見たいなので、間違っても結婚式ではかけない様に。花嫁がレゲエ好きでリリックまでディグる嫁なら、そのDJに二度と仕事は来ないだろうねw

この曲の最後に「Everything is gonna be alright-(まー、いいや。全ては上手く行く)」って、歌ってるんやけど、さすがボブマーリー。平気だよ、心配しなくて良いよって。

でもダブルミーニングを理解してるリスナーの捉え方は2パターン。

ここから先は

379字

¥ 120

期間限定!PayPayで支払うと抽選でお得

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?