見出し画像

5曲目 グレーヘアー

最近、歳をとることに否定的な大人が多く感じるのは僕だけだろうか。

自分はあまり歳を重ねることにネガティブなイメージを持つことは少ない。より豊かにゆとりが出始めてる気がする。

知っての通り、僕は毛染めを約三年前に止めた。

その理由にはいくつか理由がある。

①年齢に争わない。

②毎月の白髪染めが人体にも懐事情にも優しくない

③白髪の似合うダンディーな大人になりたい(白髪でもモテてみたいw)

自分に争って無理をして生きるより、どうやったら無理なく自然体で生きていけるのか、そうした思想に30代後半から徐々に興味の幅が振れていった。

仕事で、NY始め、初めて海外に行った先の料理店やBARなどで、仕事終わり片言の英語や知人を介して通訳してもらいながら、その場にいる人との意見や思想を交わす機会があった。そのうちの一人の素敵なおばあちゃんの一言が今も胸に残ってる。

まず日本で白髪って聞くと、苦労してる人、少し年寄り、そんな少しネガティブなイメージがありますが、海外ではまた別。

そのおばあちゃんと交わした一言

”こうして歳を重ねていくことが豊かさなの。これはこの年月積み重ねてきた、今の自分そのもの。誰にも真似できないの。素敵でしょ。”って。


なんて素敵なんやろ。そう思ったのが30代後半。

自分の周りには、ナチュラルのが素敵なのに、厚化粧したり、整形したり、今よりもっとを目指す足し算的発想を持つ方が多い。その考え方もよく理解できる。確かに歳を取ればその事実を受け入れる土壌や思想がこの島国にはまだまだ少ない。

でも、今のままを受け入れていくって言うその思想が、今の自分にはとても豊かに思えたし、自分もこの白髪に対して、上手く付き合っていこう。そんな風に思ってから、随分心が楽になった。

当時は白髪が少しでも出ると美容室に行き、2時間ばかし時間を拘束され、また二週間後には白髪が気になり美容室への繰り返し。

ここから先は

358字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?