67曲目 費用対効果(お土産とインフルエンサーの可能性)
こんばんわ、あっという間に今年の3/4が終わり10月ですが、相変わらず外は半袖で歩けるぐらい。
うちの店にとっては、少しでも暑い方が事業は長く続けれるので、ありがたい側面もありますが、アパレル関係の人と話していても年々、アウターが売れる期間が少なく、単価の取れる利益幅の良い商品が売れにくくなってる現状。この点で優位だった東北や北海道も、いつまでその優位性が保てるかが疑問な今日この頃。やはりアパレルは今後も厳しい現状は続いていきそうですね。ごく一部を除き。笑
数年前から言われてきた日本が熱帯雨林化していくだろう。そんな予想が見事にあたり、冬と夏が長く、春と秋は2週間あればラッキー、そんな島国になったような気がするのは僕だけでしょうか?
そんな僕らの飲食業界での違う意味で熱くなってる最大のトピック。
岡山県の地域別最低賃金。
令和6年10月2日より時間額982円です。これは、最低賃金を時間額で示す方式となった平成14年以降で過去最大の引き上げ額、引上げ率です。
最低賃金には、精皆勤手当、通勤手当、家族手当、時間外手当、休日手当、深夜手当、臨時に支払われる賃金(結婚手当等)、1月をこえる期間ごとに支払われる賃金(賞与等)などは算入されません。
岡山県の最低賃金の推移は次のとおりです。2019年 833円、2020年 834円、2021年 862円、2022年 892円、 令和6年10月2日 982円。
この三年で、150円弱も上がってる事にびっくりします。
では、人件費は上がっても、働いてくれる人材のスキルは同等に上がるのか?その答えは未だ未知数ですが、正直体感としては、それほど変わらない。が、語弊を踏まえて言わせていただくと正直な感想です。
これは、同じ飲食業界にいる同じ経営者仲間も同意見な方が非常に多い。
そんな未来を踏まえて、僕が取るディフェンスとして、とにかく原価率と利益率の見直し。つい、値上げが加速すると、焦って値上げしたり、増やすことに重きを置くことを進めがちですが、それ以上に減らす努力にも目を向けるべきだと個人的には思っています。
では、どうすれば効果的に効率的に、品質を保ちながら、削減できるのか??
ここが非常に大切なポイント。
今までは、広告媒体やメディア露出するしか、効果的な宣伝方法はなかったのですが、最近では、副業レベルでも何万フォロワーがいて、一回のリール動画で数万、数十万再生されるインフルエンサーさんが多数います。
中にも名ばかりのインフルエンサーさんも沢山いらっしゃいます。その代表例が、グラビアアイドル。フォロワーの大半が水着や下着目当てのいやらしい中年のおじさん。確かにフォロワー数だけ見れば数十万七日もしれませんが、知識の浅い企業さんが一番間違いやすいポイントがここです。
フォロワー数に惑わされて、とある下着メーカーさんが彼女に依頼したとしましょう。すると、そこで下着の宣伝をしても、見ている層は下着ではなく、その下着を着用してるそのグラビアアイドルさんです。
要は、中年のおじさんにいくら下着のPRをしても全く売れず費用対効果をほぼ皆無。ですが、グラビアや少しスタイルが良い素人のインフルエンサーさんが企業案件をよく募集してますが、ここは非常に慎重にいくべきです。
その際にフォロワーリサーチをしてみると、そのあたりの解像度がぐんと増します。僕のインスタも1万フォロワーぐらいはありますが、年齢層は25−45歳がメインで5.5:4.5ぐらいの比率で男性が多いです。
こうした細かいリサーチせずにその数字だけに踊らされて、適正な広告を打てず、費用対効果の悪い投資にならないように、安易にインフルエンサーを使ったからと言って、急激なフォロワーが増えたり、売り上げが増大することはまずありえません。
その費用対効果を考えるのであれば、もう少しやり方を細かくリサーチすることが大切になってきます。この辺りは、また別記事で。
話を戻すと、かと言って、メディアにはメディアの特徴があります。要は使い方だと思いますが、僕たちのような小さな会社には、リードタイムがより早くスピーディーに効果ある方が勝率が高まります。
メディアはマルシェや大きなイベントにはその効果を発揮すると思っています。うちのように、満席で40名がMAXの店に200名一気に来られても、対処できないし、それを待たせて並ばすような人気ラーメン店、カレーやうどん店ではないので、やはりリードタイムが短かく効果的なインフルエンサー戦略のがフィットします。
そうした流れを汲んで、ここ最近の活動としては、良質なインフルエンサーとのコミュニケーションを増やしています。
そこで以前から取り掛かっていた、お土産事業。
ここでの一番のネックだった売り方。販売方法。
ここが最後までこの仕事の大きな悩みでした。
最初はネット販売のみにするか、いや店舗を構えてもビーフジャーキーしか売ってない店はあまりにも短命で、倉敷ならまだしも、観光地でない岡山でこの選択はあまりにも勝率が低すぎる。
そこで、インフルエンサーとのコミュニケーションを増やし、その点の売り方や訴求方法を学び、何より認知度のUPが一番の狙いでこうしたトライを続けています。
今後、コロナのような状況がきた場合に、確実に経営は窮地に立たされてしまうことがよく分かったので、次の戦略は、攻めることではなく、ディフェンスを強化するために、お土産を制作することに数年前から取り掛かってきました。
そのお土産と言うのが、ビーフジャーキー。
県北の文化では当たり前の干し肉カルチャー。
そもそもなぜビーフジャーキーを制作しようと思ったのか?
その理由の一つに”保存食”である点。
普通の生肉である場合、せいぜい持っても2−3日。冷凍しても良いが、確実に品質は落ちてしまいます。冷蔵庫のない状況ではないかなり苦戦を強いられる。
その点、ビーフジャーキーは長くて1−2ヶ月は真空状態やZIPLOCKしておけば、日持ちします。当然、今回のプロジェクトでは、今後を見据えて完全無添加のビーフジャーキーを製造してるので、味に関してはそこまでの心配はしていません。ここには裏付けも取りたかったので、人気のお店やワインショップ、イタリアンのシェフからフレンチのシェフまで試食いただき高評価をいただいていることが何よりの自信となりました。
もう一点は、岡山のお土産市場には、塩チョコ吉備団子をプロデュースしたときも同じ動機で制作したのですが、これと言って、これを買って帰りたいと言うお土産品が非常に少ない点です。
これだけ、インバウンド需要があるのに、買っていくお土産が圧倒的に少ない。これは宿も同じですが。
今回、そうした想いから、岡山県の県北にある奈義町の生産者と完全無添加のビーフジャーキーを作る事になったのですが、きっかけは、コロナ禍で肉が売れなくて困ってる。そんな生産者からの依頼でした。
そこで、こんな時期だからこそ、未来を見据えて、一度歳サンド返の高級完全無添加の振り切った商品を作ろう。こんな先の見えない事態にあたふたするぐらいなら、自分たちがワクワクするものを作ってみよう!がスタートするきっかけでした。
最初はディレクターだけの仕事になる予定だったのですが、トータルプロデュースまで、今は仕事としてやっていますが、先日のミーティングでどうせなら一緒に会社にしてやろう!と生産者からも言っていただき、合同会社の設立の準備に追われているところです。人生何があるか分からないから、しんどい山に登ることがやめられません 笑
こうしたアイディアが浮かぶ時は、大体ピンチの時。その発想はなかったと生産者の方が乗り気になっていただきこの企画に至り、気づけば5年の月が経ってしまった。
プロジェクトを進める際に、まず決めた事。
ビーフジャーキーと言う概念を一度ぶっ壊す。
そこで、ビーフジャーキーを食べるとき、選ぶ時、また選ばない理由などを片っ端からリストアップしていきました。
ここに書くと長くなるので、まとめますが、まずは添加物の多さ。
自分は今44歳なんですけども、昔はマクドナルドにケンタッキーフライドチキン、吉牛などフランチャイズチェーン店でとにかく安くお腹いっぱいになることを目的に飲食してました。もちろん、今もたまには美味しいので食べますが、その数は数ヶ月に1度あるかないか。
そんな食事はお腹を満たすためだけの手段だった10代、20代。
その時食べれなかったものをひたすらに追い続けた30代。
そして今44歳。すっかり健康思考になり、口に入るものをバランスよく無理なく、楽しみながら食事をすることの楽しみをようやく少しずつ覚えました。
なので、まず基本ベースは、完全無添加で生産者も僕らも本当に納得いくビーフジャーキーを作ろう、です。
そして次の難題が、完全無添加で果たして本当に美味しいビーフジャーキーが出来るのか?(製造コストなどは一旦無視して)と、言う点。
もう1点はお金のことを考えてなかったので、どれぐらいの金額になっちゃうんだろう。ここもいくら良い食材を使っても手に届かない価格であると、本末転倒。
そんな不安を抱きながらプロジェクトを進めていきました。
ここで必要なのが、さっきのグラビアモデルさんの話。
今求めてるターゲット層ってどこだろう?
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