春季キャンプ班分に見るベイスターズの覚悟
お断り
今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。
宜野湾と奄美大島で入れ替えが難しい
ベイスターズキャンプは一軍が宜野湾、二軍が嘉手納だった時代は入れ替えが容易く、クール毎にメンバーを入れ替えることができたので高卒新人なども一軍の雰囲気に慣らすなんてこともできました。しかし、嘉手納球場の改修のため、宜野湾と奄美大島という入れ替えが難しい距離でのA班、B班の組み分けになっています。
宜野湾のA班メンバー
【投手】
東克樹、竹田祐、伊勢大夢、大貫晋一、三嶋一輝、小園健太、山﨑康晃、坂本裕哉、吉野光樹、篠木健太郎、松本凌人、森唯斗、若松尚輝、松本隆之介、ジャクソン、浜地真澄、中川颯、石田裕太郎、ウィック、宮城滝太、岩田将貴、ケイ、堀岡隼人、ディアス、庄司陽斗
【捕手】
松尾汐恩、戸柱恭孝、山本祐大、東妻純平、九鬼隆平
【内野手】
林琢真、牧秀悟、オースティン、森敬斗、京田陽太、三森大貴、柴田竜拓、加藤響、井上絢登、知野直人
【外野手】
桑原将志、度会隆輝、佐野恵太、筒香嘉智、梶原昂希、蝦名達夫
一軍メンバーと一軍ボーダーラインの選手という感じです。
奄美大島のB班メンバー
【投手】
石田健大、徳山壮磨、入江大生、森下瑠大、佐々木千隼、森原康平、坂口翔颯、京山将弥、平良拳太郎、中川虎大、橋本達弥、深沢鳳介、草野陽斗、清水麻成、金渕光希、マルセリーノ、今野瑠斗、吉岡暖、笠谷俊介
【捕手】
伊藤光、益子京右、上甲凌大、近藤大雅
【内野手】
石上泰輝、宮﨑敏郎、田内真翔、蓮、小笠原蒼、西巻賢二、粟飯原龍之介、高見澤郁魅
【外野手】
神里和毅、勝又温史、武田陸玖、関根大気、小針大輝
24年に故障したリハビリ組、ゆっくり調整のベテラン、庄司投手以外の育成選手がメインとなっています。
宜野湾はキャンプ初日から連係プレー等実戦練習か?
一軍メンバー中心の宜野湾では、優勝するために必要な守備面での連係プレーや得点を取るための走塁といった実践的な練習を初日から課すような気がします。また、投打共にデータに基づき、最も勝利に近づくプレーを各自が確認しながら練習することになりそうです。「ランナー一塁なら一、二塁間に打て」とか「ドジャースの戦法」でやっても現在のプロの内野手の肉体は70年前のMLBに比べても数段高く、ダブルプレーが頻発してしまいます。まして物理学を無視して意図的にゴロを打とうとして上から叩くと相手チーム野手の正面に凡ごろやポップフライの連発になります。各球団のデータに基づいたシフトや野手の組み合わせで打球方向を変えるとか実戦的な練習が必要になります。2月8日は紅白戦があるのでそこに向けてかなり実戦的な練習が組まれるでしょう。実戦練習のために河田コーチ、田中浩康コーチの走塁、内外野コーチは宜野湾です。野手のスキルアップのため藤田二軍コーチやベテランの田代、大村コーチ、そして新任の村田コーチも配置されます。ルーキー投手が3人いるため二軍から入来コーチも参加します。
奄美大島組は個々のレベルアップと肉体強化か?
故障者やベテランも多い奄美大島組は肉体強化とフォーム固めや個別のスキルアップ中心のような気がします。24年一軍打撃コーチをしていた石井、鈴木両野手コーチが奄美大島で一軍選手とのレベルチェックも含め指導します。距離が離れているので奄美大島組から一軍に合流するのはキャンプの中盤以降か、オープン戦の途中だと思われます。昭和のキャンプのような猛ノックとか、投げ込みとか、特打とか絵になるキャンプは奄美大島の方かもしれません。奄美大島は投手コーチとして八木、加賀コーチと二軍監督兼務の桑原コーチが担当します。野手コーチは石井琢朗、鈴木尚典、柳田、辻、そして二軍走塁コーチの上田と基礎から徹底的に練習できるコーチがいます。
勝つためのキャンプで退路を断つ
宜野湾のキャンプは実戦的なものになり、見た目のハードさや派手さがなく、スポーツニュース用の泥まみれで初日から体が動かなくなるようなキャンプが好きなファンには物足りなく映るかもしれません。実際のプレーに即した捕球から送球の流れ、そして送球するにしてもどの野手のどの位置に投げるのか?考えながら練習することになると思います。こういった地味な練習が優勝への近道になると思います。そしてこういう練習をすることが優勝だけを目指しているというメッセージになると思います。