
ベイスターズ 編成体制変更
お断り
今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。
プロスカウトとアマチュアスカウトの担務変更
ベイスターズの編成体制は進藤氏がベンチコーチに転出したことで、統括本部長、副本部長、編成部長が元プロ野球選手ではない人材で固められました。データ等を重視するベイスターズに於いては、スカウト個々の人脈に偏重したスカウティングからスカウトの目で見た評価、データの評価を徹底的に数値化した上で、チーム編成上の補強ポイントでのバイアスを入れて獲得選手を順位化してドラフトに臨みます。また現役ドラフトやトレード、外国人獲得についてもなるべく客観的データを重視したものになっています。長く1つのポジションではなく、別なポジションを担当することで見えてくるものがあるということで、河原氏がアマスカウトに戻ってきました。一方、意欲的にアマチュア選手を見てきた吉見スカウトがプロスカウトに転身しました。

伝説のスカウトよりも数字的な裏付けを
例えばベイスターズのスカウトだった木庭氏は1956年に広島でスカウトに就任し、1998年日本ハムのスカウトで引退するまで43年もの間、スカウトを務めています。目利きとしての優秀さだけではなく、長いスカウト生活での各方面のコネクションなども豊富になります。しかし、それはコネクションによって評価と関係なく、特定のチームから選手を獲得しなくてはいけなくなったりします。トレードなどに於いても同様で、監督に編成権があると人脈での貸し借りで選手の交換が行われてしまうケースがあります。国際スカウトもかつてはMLB球団とのパイプで獲得していたことで、ベイスターズもブリュワーズやレッドソックスからの選手に偏っていた時期があります。数字的な裏付けを主に持ってきて、その上で必要なコネクションは使えばいいと思いますが、コネクション頼りにすると破綻してしまいます。
アマチュアの大物を編成幹部に入れていた時代
暗黒期といわれたTBS親会社時代、アマチュアの大物で日本代表の監督も務めていた山中正竹氏を編成トップに据えていました。効果てきめんでほとんど獲得がなかった日大出身の村田修一選手を自由枠で獲得したり、同様に那須野も日大から自由枠で獲得しています。同時に明大監督だった荒井氏をスカウト部長に据えたことで一度は明大市場投手の自由枠獲得が決まったりしました。その後、山中氏の代わりにかつて日産自動車の監督だった村上氏が編成担当になると40年近く関係がなかった早大から松本選手を獲得します。こういった時代には必ずもう一人、同じ大学からもしくはOBから選手を指名したりしているので、大物獲得できる代わりに補強方針とは関係のない選手を獲得せざるを得ませんでした。こういった縛りがない代わりに、かつての根本陸夫氏がおこなっていたような裏技が使えなくなっているのがベイスターズでしょう。