お菓子のホームラン王が買収
亀屋万年堂とは?
「ナボナはお菓子のホームラン王です」と巨人の王貞治選手がコメントするCMで一世風靡した亀屋万年堂がシャトレーゼに買収されるそうです。ナボナというどら焼きを洋風に仕立てるという発想で生まれた洋菓子が子供たちに大人気の王貞治のCMで爆発的人気になりました。東京自由が丘の洋菓子店が最大70店舗近く運営していたといいますからすごいことです。ただ一洋菓子店が国民的プロ野球選手をCMに起用できた理由はなんでしょうか?実は亀屋万年堂の創業者引地末二の娘さんが巨人で王貞治の先輩国松彰と結婚したことが縁で先輩からの頼みということでCM出演したのがきっかけです。国松は巨人でV9時代の5番打者を務め、後に巨人のヘッドコーチまで務めました。
巨人のヘッドコーチが社長になった
2004年には巨人のヘッドコーチまで務めた国松が亀屋万年堂の社長に就任しました。ソフトバンクの監督だった王と亀屋万年堂の社長だった国松は共にトップとして親しくしており、当時王監督が東京の自宅としていた場所の近くにある隠れ家的寿司屋で親しくしているところを見かけたことがあります。王監督が巨人の監督時代国松ヘッドコーチを置いたことからもその信頼関係はすごいものだと思います。
シャトレーゼが買収
甲府からスタートしたシャトレーゼは今川焼風お菓子を作り、後にアイスクリームの製造に乗り出し、シューアイスなど安価な洋菓子で首都圏に進出しました。2000年代からはゴルフ場をオープンしたり、ワイナリーを設立したり、事業を多角化しました。2010年4月、(旧)シャトレーゼは持株会社に移行し、シャトレーゼホールディングスへ商号変更しました。同時に食品専門として新たに設立された「シャトレーゼ」および整理・集約されたリゾート企業3社を傘下とし、各事業の効率化を図りました。ホールディングス化後は海外にも進出を開始し、アジア圏に直営店を出店しているほか、2012年にはオランダの菓子メーカーである「メートル・ポール」を買収しオランダ1号店を開店し、今回東京の洋菓子店亀屋万年堂の買収となりました。
AV女優
今回のシャトレーゼが亀屋万年堂を買収したことと直接は関係ありませんが、1996年に「AV女優」というAV女優のインタビューをまとめた本を執筆した永沢光雄さんが王さんのお兄さん鉄城さんの診療を受けていたようです。43歳にして下咽頭がんの手術で声帯を除去したために声を失い、その後「声をなくして」を執筆。2006年に亡くなりましたが近鉄ファンで野球小僧に寄稿するなど野球ジャーナリストとして活躍していました。