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ベイスターズとスイッチヒッター


お断り

今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

スイッチヒッター全盛期の時代が終わった

スイッチヒッターとは右打席も左打席も立つ打者です。日本での元祖スイッチヒッターは巨人V9戦士の柴田勲さんと言われます。当時の巨人の川上監督が、ドジャース戦法といわれる機動力や小技を重視する野球を目指しており、ドジャースのスイッチヒッター・モーリー・ウィルスのような核弾頭にふさわしい男と考えたことから、スイッチヒッターに転向させたといわれています。日本でスイッチヒッターが全盛期だったのは1970年代後半からで広島カープの高橋慶彦、山崎隆造、正田耕三の3人が並んだ打線がカープ黄金時代を作りました。ベイスターズではスーパーカートリオの屋鋪要、加藤博一、高木豊(1年で左打に戻る)など、走るチームの象徴としてスイッチヒッターが隆盛となりました。長距離砲では阪急の松永浩美選手、1990年代から2000年代では西武の松井稼頭央選手、ロッテの西岡剛選手が印象に残ります。現役では阿部和広、アリスメンディ・アルカンタラ、ソイロ・アルモンテ、植田海、加藤翔平、金子侑司 、川野涼多、マーウィン・ゴンザレス、ジョセフ、田中和基、仲田慶介、アレン・ハンソン、三嶋一輝 、若林晃弘といった選手がスイッチヒッターとして登録されています。18年に規定打席に達した田中和、通算4シーズン、100試合以上に出た金子ともに、近年は打席数を減らし、外国人のフレディ・ガルビス(ソフトバンク)も今季限りで退団。スイッチ打者に、厳しい風が吹いています。ただし、スイッチヒッターとして成功した西武の松井監督はスイッチヒッター育成について「どんどん少なくなってきているしねえ。(ただし)倍かかる。(スイングの量など)数的にも。でもその選手がスイッチにして可能性が広がるなら、もちろん挑戦してほしいと思うし、サポートはしていきたい」と語りますが、簡単に選手をスイッチ転向させることはできないようです。

#日経COMEMO #NIKKEI

スイッチヒッターのメリット

一番は「抜けてくる球がなくなり、全部対角に入ってくること」(松井監督)。右打者は右投手のすっぽ抜けた球が、頭部付近にくることを恐れます。同様に左打者は左投手の抜けてくる球が怖いです。左右両打席で打てれば、その恐怖は消え、あとは内角球がひっかかって体に向かってくるのを警戒すればよくなります。そして何より、左右で2人分バットを振ったことが自信になった、と松井監督は言います。打撃に苦しむ選手がスイッチヒッターにチャレンジする価値はありそうです。

ベイスターズのスイッチヒッター

現役では三嶋選手だけがスイッチヒッターです。大和選手もFAでベイスターズ移籍時はスイッチでしたが、移籍後すぐ右打オンリーになりました。筒香嘉智はベイスターズ入団後すぐに左オンリーになり、嶺井選手も右打オンリーになりました。スーパーカートリオの他には、金城龍彦選手がスイッチで最高打率の.346で首位打者になっています。ベイスターズの代打陣については2023年のシーズンに層の薄さを感じました。控え選手の中で突き抜けたい選手がスイッチヒッターとなれば、一気にレギュラーに慣れるかもしれません。

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