著名ドラフト識者のベイスターズLOVE
ネットスカウト重鎮蔵建て男氏とサラリーマンスカウト氏
1998年の松坂世代が高校時代のドラフトからネットスカウトという存在が非常に話題となりました。この頃には既にドラフト専門誌「野球小僧」がありました。詳細な選手情報が掲載されており、既に本を上梓していた仮想ドラフトで有名な小関順二氏や早大野球部出身で「流しのブルペンキャッチャー」でお馴染みの安倍昌彦氏らを中心にプロのライターが足で稼ぐドラフト本でした。それと並行するようにyuki氏の「ドラフトホームページ」などがあり、ネットスカウトと後に呼ばれる人たちが全国で独自にアマチュア選手を見て評価するホームページが流行しました。蔵建て男氏も先駆者の一人で「迷スカウト」というページにドラフト候補の情報を自らの基準を決め、詳細に取材し掲載してきました。サラリーマンスカウト氏は大学まで野球を続け、チームメイトがプロでドラフト1位指名されるなど自らの野球実体験と間近でプロに入る素材を見た経験を活かしyoutube中心に活動されています。これまでもドラフト候補の映像を紹介するyoutubeはありましたが、サラリーマンスカウト氏は自らが登場しドラフト番組風に仕立てるニュースタイルで人気を博しています。
昔のドラフト本
ドラフトの特殊性についていうとスポーツ紙や雑誌でもアマチュア野球担当者とプロの球団付担当者が違うため、ドラフトというアマチュア野球の目線とプロ野球の目線を融合させるイベントに対応する記者が長年存在しませんでした。アマチュア野球の注目株(甲子園優勝投手や大学野球の有名選手)等をドラフト候補に掲げるという程度のリストでした。そのため「隠し玉」と呼ばれる無名の存在がたくさんいました。水島新司さんの野球雑誌「一球入魂」や学研の「どっかんV」や「ホームラン」が1970年代後半生まれ積極的にドラフトを取り上げていました。プロ野球とアマチュア野球の両方を精力的に見るスカウト的ライターとして出てきたのが小関順二氏で独自のドラフトリストを西武ライオンズに送り、西武のスカウトから連絡があったということで自信を深め「ドラフト会議倶楽部」を1988年に設立し「模擬ドラフト」を開催し一定の地位を築き上げたあたりからドラフト専門のライターの存在がピックアップされました。
ドラフト好きはベイスターズファン?
ネットドラフトの先駆者であるyuki氏、蔵建て男氏はベイスターズファンとしても有名でyoutuberのサラリーマンスカウト氏もベイスターズファンということでドラフト好きはベイスターズファンなのか?という思いもあります。ベイスターズを好きになった時代によりますが1987年のドラフトから広島に在籍した木庭氏のスカウト活動により野村、進藤、谷繁、石井琢という後のV戦士が高校を出て入団してきます。こういったことがドラフト好き=ベイスターズファンの理由かもしれません。もっと古い世代だと西武の根本ドラフトが好きな人がドラフトファンに多そうなきがします。サラリーマンスカウト氏と蔵建て男氏の対談の中にはベイスターズ若手への期待の言葉もありますので非常にファンとしては楽しめるものになっています。