
守備強化のキャンプはどうだった?ベイスターズ
お断り
今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。
判断力と連係プレー
12月24日の阪神との練習試合で沖縄でのキャンプを完全終了したベイスターズ。守備力強化がキャンプのテーマだった2025年ベイスターズ春季キャンプ。グラウンドでの極秘練習や連係プレー、走塁にかなり時間を費やしているイメージでした。三浦監督は「寒かった。それに尽きるかな。外が雨で何度か使えない日があったけど寒かった。けが人も少なく、何人か出たけど。その中でみんないい仕上がりじゃないですか。コンディションに関しては。投手の仕上がり、野手の仕上がり、全体的に、ここ数年で見れば早い仕上がりかなと。あとはこれから実戦に入れば色が出てくると思う」と語っています。怪我人も三森、坂本の二人と最小限でした。
カットマンとして重要な役割の森敬斗
オープン戦や練習試合を見ていると外野からのカットマンとして森敬斗が重要な役割を果たしており、森を中心に遊撃手がカットマンの重責を担うシフトになっているように見えます。二塁手がカットマンに入るケースも他球団では多いですが、牧の負担を減らすためか遊撃手をメインにカットマン起用しているようです。24日の阪神との練習試合ではランナー2塁で、レフト前ヒットを打った場面で、森が中継に入り捕手からの指示で2塁ランナーが3塁を回っているので、ホームへの送球をやめて打者走者を1塁に留めました。レフトがレーザービームで本塁へ直接バックホームしようとしていたら、打者走者の2塁進塁を許したり、送球が逸れたら3塁まで進むというケースがあります。肩の強い森が中継に入ることで、次のプレーの選択肢が広がります。約束事を決めて外野内野バッテリーが連係プレーをしている様子が感じられます。ベイスターズの守備は進歩しているのではないでしょうか?
捕るだけ、投げるだけが守備ではない
よく野球通っぽい人は「●●選手はステップが小刻みでないから守備が下手」とか、「グラブ捌きが柔らかい」とか、「体の真ん中で捕ってる」とかいろいろ言いますが、捕球そのものよりも次の送球に繋がる体制で捕球できているか?次はどこに投げるべきなのか?そこにその選手の力量できちんと送球できるのか?こういった全ての判断を瞬時するのが守備ということになります。守備範囲の指標であるUZRなども出てきて、グラウンドのどのゾーンの打球をどれだけアウトにしたか、その状況から貢献を計り得点換算したものを参考にしています。エラーの数だけですと動く範囲を狭くすれば減らすことは可能ですが、UZRまで見ると守備範囲の広さも評価されます。そして更にエラーしないことと同様に大事なのが、ランナーがいる場合にどの塁に送球して相手の得点を下げるか?ということが大事になります。もう1つ大事なのは守備位置を変えることによって相手ランナーにプレッシャーを掛けて、積極的走塁に歯止めを掛けることです。これが日本シリーズの神里の守備位置でソフトバンクのランナーがスタートが一瞬遅くなったという陰のファインプレーに繋がります。ベイスターズのキャンプでこういった見えない守備の上達が図れたか?が今後の試合でどんどん明らかになるでしょう。
キャプテン牧が率先して特守を
春季キャンプで練習日の午前8時45分から行われた早出練習では、個々が目的を持ってメニューに励む中、キャプテン牧は「一番下手くそな自分がやらないといけない」と特守に挑みました。意識したのは下半身だそうです。これまで上半身に頼りがちだったことを踏まえ、足を動かした捕球から送球への流れを繰り返し鍛えました。バスケットボール選手さながらに、受けた球をドリブルしてベースカバーに入る練習にも取り組み、タッチプレーも含めたステップを練習しました。昨季18失策と苦しんだ牧は背中で示し続けました。「ノックを受けている感じは今までとちょっと違う」と手応えを口にしつつ「実戦で生かさないと意味がない」と言いました。