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DH制とベイスターズ

お断り

今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

パ・リーグにDH制が導入されて50年

1972年MLBアメリカンリーグが投高打低で観客動員数がほとんどのチームで100万人割れとなり、1973年から指名打者制度が導入されたのがこのルールの始まりです。世界的にはDH制を採用するルールが主流になりつつあり、アメリカのMLB、NPBのパシフィック・リーグ、韓国のKBO、台湾のCPBL、キューバのセリエ・ナシオナル・デ・ベイスボルなどのプロ野球リーグ、四国アイランドリーグplus・ベースボール・チャレンジ・リーグなどの独立リーグや社会人野球、日本の東京六大学、関西学生野球連盟を除く大学野球リーグが採用しており、国際大会でも指名打者制度が主流です。MLBでもアメリカンリーグが採用して50年経過した2022年にナショナルリーグが指名打者制度を導入しました。日本でもパシフィックリーグが導入してから50年経った今年、改めてどうするべきか検討してもいいかもしれません。

DH制が大谷の二刀流を成功させた

MLB大谷選手は日本ハム時代からDH制度のあるところでプレーしていました。二刀流が成功したカギはDH制だと思っています。投手としての練習と野手としての連係プレーなどがあると打撃練習ができなくなりますし、野手にメインを置くと投球練習が疎かになります。また、大谷選手は24年シーズンTJ手術後で投手として登板できませんでしたが、DHとして50本塁打50盗塁を達成して、ワールドチャンピオンになりMVPも獲得できました。DH制によって一流のプレーがたくさん楽しめるメリットは大きいです。

2024年DHのある試合で11勝1敗のベイスターズ

DH制導入直後、パシフィックリーグを代表する代打の阪急・高井選手が指名打者で活躍しました。その後、守備に難があるけれど長打力がある外国人選手や怪我から明けた選手が打撃でチームを引っ張りました。アキレス腱切断で引退の危機もあった南海・門田選手が指名打者で本塁打王を獲得し、40歳で44本塁打を放つなど長くプレーしたのはDH制度のお陰でしょう。ベイスターズでは怪我が多いオースティンやベテランの宮崎、守備に不安のある筒香、佐野、牧といった選手の打撃を活かすためにDH制導入は非常にプラスに働くと思います。筒香、佐野、オースティンは一塁と外野のポジションということもあり、誰かがスタメンから外れることになります。こういった強打の選手をDH制でスタメンで起用できることはベイスターズにとってはかなりのアドバンテージとなります。実際に2024年日本シリーズも含めてDHのある試合で11勝1敗とベイスターズは勝ち越しています。

オールドスタイルの野球へ拘りがあるファンも多い

SNSを拝見するとベイスターズファンの中にはオールドスタイルの野球に拘りが強いファンも多いです。正岡子規の時代の野球というか、バントですぐランナーを送り、猛練習して、物理学を無視した叩きつけてゴロを転がす野球が基本という方も見受けられます。そういった現代野球とかけ離れた野球への思い入れがあるファンにとってDH制は受け入れ難いものだと思います。ただ、時代の流れの中でDH制の導入はセントラルリーグにもあるような気がします。そうなるとドラフトでの指名戦略も変わってきて、守備より打撃という選手を優先する傾向が高まるような気がします。

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