ウィンターミーティングが始まるよ
お断り
今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。
外国人選手の動きは12月7日以降に活発化
MLBの移籍交渉の山場となるウインターミーティングがテネシー州ナッシュビルで12月4日~7日の4日間にわたって開かれます。毎年12月に開かれるウインターミーティングは、MLB全30球団の監督やゼネラルマネージャー、それに選手の代理人などが数多く集まり、来シーズンに向けた移籍交渉の山場と位置づけられています。5日には来年のドラフト1巡目の上位指名権をかけたくじ引き、6日には現役選手を対象にしたドラフトも行われます。例年、MLBではこのウインターミーティングの期間中や前後に注目選手の去就が決まるケースが多くあります。ウインターミーティングでは、リーグ運営会議や選手の移籍交渉だけでなく、様々なイベントや会合が催されます。会場で行なわれるプロ野球雇用機会ジョブフェア、セミナー、ワークショップ、トレードショーといったビジネスイベント、テレビ局の公開放送なども、アメリカ野球界の一大行事を彩る一部となっています。NPBの編成担当もかつてはウィンターミーティングに参加して、MLB編成担当者と外国人選手獲得の交渉などをしていました。現在でも選手のエージェントが多く参加することから、ウィンターミーティング中にMLB内での移籍がまとまらなかった選手がNPBへの移籍を決めることも多く、この会議の行方をほとんどの球団が中止しています。
ロースター登録の現役大リーガーの移籍はウィンターミーティング後がほとんど
ロースター(40人枠)、アクティブロースター(26人枠)と言われる23年MLBのシーズンでトップリーグのプレイヤーだった選手がNPBに移籍するとすれば、ウィンターミーティング後がほとんどです。かつては移籍直前までロースターに残っていた外国人選手は日本に来ることはない時代が続きましたが、昭和から平成に時代が変わる頃からウィンターミーティングに直接NPB関係者が参加するようになり、1981年オフにはドジャースとの契約が切れたスミス選手がヤンキースのオファーを断り、巨人入りが決まりかけていたものの、ホワイト、トマソンの2人の外国人との契約が巨人に残っていたため、ウィンターミーティング内でサンフランシスコ・ジャイアンツへ移籍することになりました。翌年オフに改めてスミスの巨人入りが決まりました。こういった事情のため1982年サンフランシスコ・ジャイアンツで18本塁打(通算314本塁打)の超大物MLB選手のNPB移籍がウィンターミーティングで決まったのです。
ベイスターズでは牛込氏がウィンターミーティングで活躍
ベイスターズでは1970年代から牛込惟浩氏が渉外担当としてブリュワーズ、レッドソックスの編成担当だったポイントビット氏と懇意にしていた関係もあり、ウィンターミーティングの場で次々と大物外国人を獲得していました。1978年には1973年のナ・リーグ優勝のメッツの中心メンバーで1974年トム・シーバー、ジョー・トーレらと共に来日したフェリックス・ミヤーンを獲得、1979年には球団初の首位打者に輝きました。1990年オフの日米野球のメンバーだったRJレイノルズを1991年に獲得してきたり、レッズでワールドシリーズの主力選手として活躍したブラッグスを1993年に獲得したりしていました。
ベイスターズの新外国人選手は12月7日以降に動くか?バウアーの方向性も
ウィンターミーティングが終わるとMLB内で移籍交渉がまとまらなかった選手のうち、MLB以外に活躍の場を求める選手のエージェントが動き出します。マイナー契約しか得られない、招待選手としてキャンプに参加して篩に掛けられる、思うような金額がMLBでは望めない等々のケースでNPB移籍を希望する選手が動き出します。一方でロースター選手でNPBに移籍する可能性がある選手が絞られてくるので、そもそもFA選手だった選手で獲得を見合わせていた選手から改めてアプローチがあり、獲得に動くケースも出てきます。ベイスターズの外国人選手の動きはこれから活発になりそうです。またMLB復帰を目指すバウアーですが、ウィンターミーティング中に契約成立に至らないと金額的にも条件的にもよいものにはならないため、この期間後には方向性が見えてくると思われます。
昨季64試合登板のウィック調査
シカゴカブスに在籍した2022年64試合登板したウィック投手を調査との情報が入りました。バウアーっぽい投球スタイルで、奪三振が多いのが特徴です。なぜか今季はマイナーリーグへ。パワーカーブは相当打ちづらそうです。