ベイスターズ 得点に繋がる走塁
お断り
今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。
チャンスに強い打撃を導く走塁がキャンプの課題
ベイスターズと言えば、大洋時代から走塁が苦手です。1イニング4安打で無得点とか、2二塁打で無得点とか不思議なことが起こります。無死満塁で無得点とかの後は投手もがっかりです。ランナーがいるということは、少なからず相手の投手、守備陣にプレッシャーが掛かります。配球の範囲も狭められるし、守備のポジショニングにも制限が掛かります。そのためには塁上のランナーがどんな動きをすれば、相手チームにプレッシャーが掛けられるのか?どんな走塁をすれば得点に繋がるのかをチームとして共通認識を持ってプレーしなくてはいけません。
ライナーが抜けるかどうか?を瞬時に判断できる練習
河田コーチが新たにベースコーチとしてベイスターズに入団しました。ライナー性の当たりで、野手の間を抜けるまで見ていてはスタートが遅れて、ランナー2塁で二塁打打ったのに3塁止まりとかありえます。また、ライナーを内野手が取った時に塁に戻れないぐらい走るとダブルプレーになります。この判断の練習を河田コーチは選手に繰り返し教えています。ランナーがいる時はゴロを打てばいい・・・とか言う人もいますが、意図的にゴロを打とうとして叩き付けると放物線を描いて捕手に到達する投球を捉えることは、重力がある関係でとても難しく、バットに擦ってポップフライになる傾向が強いです。また早い時点でグランドをグランダーで転がると摩擦力で打球のスピードは弱まり、整備されたプロのグラウンドではお誂え向きのダブルプレーしやすい内野ゴロになります。やはり強くバットで捉えたライナー性の当たりがヒットもしくは長打になる可能性が高く、野手が刺殺する可能性があるかどうかの見極め次第で得点を取る大きなチャンスになります。
佐竹アナリストの加入で盗塁が倍増
楽天のコーチからベイスターズのアナリストに24年なった佐竹アナリストですが、楽天時代野村監督に言われて盗塁数を75から103まで増やしました。ベイスターズでは23年チーム盗塁数33で最下位だったチームから盗塁数69でリーグトップに押し上げました。
新たに加入の河田コーチは広島の走塁改革を達成
新たにベースコーチとして加入した河田コーチは広島時代盗塁数を80から118に増やして機動力野球の広島を復活させ、リーグ二連覇に貢献しました。西武、広島、ヤクルトで長くコーチをしてきた河田コーチからもベイスターズの走塁改革に新しいヒントがもらえそうです。
チームの意識が明確だからさらなる走塁革命は可能
佐竹アナリストや河田コーチの個人名を出して、ベイスターズが優勝に向けた走塁改革をしていることを書きましたが、コーチが誰であれ、ベイスターズは優勝という目標にフロント、選手が一丸となって向かっています。走塁意識についても、チャンスで確実に点を取るための走塁をするという目標がハッキリしてます。佐竹アナリストや河田コーチという走塁で有名な方を入団させたことはチーム内外に、球団として走塁を重視しているというメッセージでもあります。優勝へ向けた走塁練習が春のキャンプで繰り返されることになりそうです。