日本シリーズ第4戦ベイスターズ斯く戦う
お断り
今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。
ソフトバンクの守備走塁に翻弄された1,2戦
日本シリーズ第1戦、2戦とライト梶原のファンブルが大量得点に繋がっています。梶原の守備能力が低いとかが原因ではなく、ソフトバンク選手の走塁が梶原のファンブルを呼んでいるのです。梶原は捕球前には中継プレーの体制に入れるように足を合わせながら捕球体制に入ります。しかし、捕球直前にリーグ戦ならこの位置にいるだろう走者が、もっと前に進んでいるのです。そのために、投げる場所の変更をしようと一瞬の迷いが生じた瞬間にファンブルしているのです。ソフトバンクの走塁は積極的で、ある意味常軌を逸しています。1点は諦めて、2点目を防ぐとか考えを切り替えないと今後もあのようなミスをします。またソフトバンクの内野手は打球に対して猛チャージしてきます。待って捕球するのではなく、打球にぶつかっていくように捕球し、気が付いたら送球しています。完全にグラブに納めずに送球に移っているように見えました。また外野手を含めて打者、走者の動きを細かく見ています。2戦目の7回の柳町の守備は、完全に二塁打になっているはずの桑原の打球を二塁に送球することを考えた処理に入って、シングルヒットに抑えています。第1戦で石川、周東がほぼ同時にホームインしたシーンが特徴的ですが、前のランナーが打球を見て躊躇しても、暴走気味に積極的走塁することで多く得点することを全員が考えています。ソフトバンクの首脳陣やファンにホームでの憤死に際して、三塁コーチャーを「壊れた信号機」とか呼ぶ人はいないのです。ネガティブな間違った思考をチームに持ち込まない体制がソフトバンクを強くしていると言えます。
スチュワート対策
第3戦のソフトバンク先発はスチュワートです。20試合に登板し9勝4敗防御率1.95です。MLBブレーブスのドラフト1位投手が直接NPBソフトバンクに入団して6年、160km/h超の速球は本物です。まずベイスターズ鈴木コーチの指示である高めのファーストストライクを振るというルールは忘れないとスチュワートは攻略できません。高めの制球に関して精度が低いスチュワート投手ですが、強いボールは高めに来るのでボール球に手を出して凡打もしくは空振りする可能性が高いです。スチュワート投手の基本線は左打者ならアウトコースのストレートとスプリットでカウントを稼ぎ、スローカーブを交えながら、インコースに速いストレートもしくはカットを放ります。逆に右打者には外角のカット、スプリットでゴロを狙います。またランナーが出るとインコースに投げないという特徴があり、真ん中から外角のストレート、もしくは変化球に絞って打つと結果が出そうです。
ソフトバンク打線対策
ソフトバンクの投手陣がベイスターズ打者の内角をバンバン攻めて、内角に意識が行ったところで、外角で討ち取るいう配球が成功しました。逆に第2戦でベイスターズの大貫は山川に対して外中心の配球でカウント稼いだ後に、内角の肩口から入るカーブをホームランされました。山川はこのシリーズで開き気味になっていたため、外角で討ち取られていたのですが、この打席で目が慣れた後で内角高めからストライクゾーンに入るカーブが来たので見事に打たれました。これが初球とかならまた違ったと思いますし、山川の頭の後ろからストライクゾーンに来るカーブなら打てなかったと思います。また周東をいかに塁に出さないかが大事なってきます。ランナー1塁に周東がいたら得点圏と言われるように、足が速すぎます。しかも叩きつけたりせずに、アッパーブローで強く振り切るので強い打球を打つので内野手が想像するより先に打球が抜けていく感じです。体で周東の打球にぶつかっていって、体で止めるぐらいのイメージでいかないと厳しいです。
肉離れから復帰の東が先発
ベイスターズの先発はクライマックスシリーズ ファーストステージの第1戦で肉離れでマウンドを降りて以来の東が先発です。場合によっては骨折から復帰の山本とバッテリーを組むかもしれません。ベイスターズの投手はあまり緩急が使えないので、もし東が緩急を付けながら投球できるなら、ソフトバンク打線を抑えることができるかもしれません。第1戦で150km/h台連発のジャクソンの後に、130km/h出るか出ないかの中川颯が登板したら、山川が面喰てました。140km/h台から120km/h台までの球速を東には操って欲しいです。