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【刺し子の日誌】お花畑

2枚目の刺し子の記録です🌷
かなり前に下書きしていたのですが、後述する刺し始めと終わりの処理方法『隠し重ね縫い』の図がうまく描けずに詰んだまま放置しておりました……

使用キットと目標

今回もオリムパスのキットを使用しています。

実は前回の十時花刺しと同じタイミングでキットを購入していたものの、2つを見比べたときに

・針目はお花畑の方が大きいけど色を変えるのが難しそう
・裏面に出てくる模様まで気にするのもまだよくわからない

という理由から、お花畑のキットは後回しにしていました。

ですので今回は、
・2色の糸を使った作品を仕上げる
・布の間に針を通す図案に挑戦する
の2点が目標です。

2つのキットを仕上げてみての所感は後述します。

▼今回もオリムパスのキットを使用。

途中経過写真

途中経過:縦の針目+斜めの針目1回目

今回あまり写真を撮っていなかったのですが、

①縦の針目(赤糸):花芯
②縦の針目(緑糸):茎
③斜めの針目1回目(赤糸):花の本体その1

まで刺し終わり、

④斜めの針目1回目(緑糸):葉その1

を刺している途中です。

針目が大きいのでざくざく進む印象

この写真の後は、

⑤斜めの針目2回目(赤糸):花の本体その2
⑥斜めの針目2回目(緑糸):草その2

と続きます。

完成写真

表面

未アイロン。
ポップでかわいい🌷

表面(全体)

お花の総数、なんと406個!
(欠けのないお花のみ、必死に計算したので
おそらくあってるはず)

裏面と比較

迷った末、裏面の処理は縦の針目を布の間に隠してみました。

意外とスッキリした仕上がり
糸の引きが均等でないため、四角が歪みがち……

感想

①斜めの針目の刺し方は力加減にコツがいる

十字花刺しは縦・横・斜めの3方向から刺すのに対し、お花畑は縦と斜めのみで構成された図案です。

縦と横の針目は数目刺すたびにしっかりと布をしごくことでたわみを除くのに対し、斜めの針目はあまりしごきすぎないほうが良い、というのが刺し子のセオリー(のようです。別のメーカーの説明書にも同じことが書いてありました)。

しかし「しごきすぎない」というのが意外と難しく、気づけば全体がひし形になってしまうくらい晒本体を引っ張ってしまっており……

土台となる晒が歪んでいると、ふきんを畳むタイミングで針目がゆるゆるになる可能性があるんですよね。

途中で歪みに気づいてからは、晒を手に持った状態で指先でしごくのではなく、「テーブルの上に晒を広げて上から指先で軽く撫でる」という方法に変えてみました。

ベストなやり方ではないとは思いますが、不必要な力が入らない体勢を作る、というのはキレイな仕上がりを目指すためのポイントのひとつだと感じました。

手持ちだとどうしても近くの針目を気にしてしまうのですが、全体像を見ながら整えればそこまでおかしなことにならない、というのは良い気づきでした。

②針目が大きい=初心者向きではなさそう?


十字花刺しと比較して、お花畑は針目が大きいので簡単に刺せるかな〜と思っていたのですが、案外そうでもなかったなと。

十字花刺しのように晒にびっしりと針目がある図案は、刺すのは大変ですが、ひとつひとつの粗は思ったより目立たないのも事実。

一方で、お花畑のように針目が大きく、余白の多い図案のほうが、意外と針目の狂いや刺し始め・刺し終わりの処理部分に目が行きやすいかも?と感じています。

針目が大きい=1針で進む距離が長い
なので、刺している最中の「なんだか進んでいるぞ」感(?)はありますが、イコール簡単、と単純にはならないのが難しいところ。

針目が細かければその分その針目に合わせられるように慎重に針を動かすので、自然と針の動きをコントロールするようになります。
針目が大きいとついつい手癖で刺してしまうので、自ずと仕上がりが甘くなるのかもしれません。

ただこの辺りは個人の針目の大きさにも左右されるのかなとも思います。
仕上がり・刺しやすさのバランスが良い図案は、個人の針目よりちょっと細かいくらいの物なのかな?なんて思いました。

もちろん経験を積めば針目の大きさも変わってくるでしょう。
一概には言えないですが、ゆくゆく自分で図案を引くときのために、頭の片隅に入れておきます。

③続・糸の始まりと終わりの処理問題

付属の説明書に載っていた『始まりも終わりも3目返し縫いで処理』という方法をこの図案で採用すると、重ね目をして糸が二重になった部分のモリッと感が非常に目立つんですよね。

今回の当該部分。
水通し後は案外目立たない気もしますが
よく見るとわかるなあ……といったところ

刺し子、特に一目刺しにおける刺し始め・終わり問題は決まった正解がないようで、YouTubeやブログにもいろいろな手法が載っています。

そもそもふきんの仕立て方自体もそれぞれのやり方があるので、とにかくケースバイケースなんですよね。

例えば『玉留めを表布と裏布の間に隠す』方法は、晒の四辺を中表で縫う仕立て方だとそもそもできないなど、刺し始め・終わりの処理はかなり仕立て方に左右されます。

仕立て方を選ばず、なるべく表も裏も重ね目ができないことを重視した上で、次のやり方を採用しています。

▪︎隠し重ね縫い(命名は適当)

開始位置がわかりにくくなってしまった

iPhoneのメモに指でざっと書いてみました。

水色が刺したい針目、赤色が糸の動きです。
布間の中で重ね縫いをするイメージですね。
仕立て方を選ばず、比較的いつでも使えて見映えも良い処理方法だと思います。

この話はまた詳しく書けたらいいなと。
図をきれいに描き直しつつ、言葉での説明も考えてみます。

③お花柄は安定の華やかさと可愛さ

コーヒーを淹れるときの敷物として使っているほか、お弁当用のランチョンマットとして職場に持っていっています。

花柄は元々好きなので、持っているだけでもテンションが上がります。
遠くからでも目立つ華やかさ、可愛さなので使っていてうきうきしますね!

写真のアクセントとしても良い感じで気に入っています

終わりに(次回やりたいこと)

斜め方向の刺し方のいいトレーニングになった図案でした。
感覚は掴めてきたので今度は色を変えてリベンジしたいですね。
お花部分をぼかし糸で刺しても可愛いかも。

お花の本体と花芯の色を刺し分けて3色で仕上げている例をInstagramで見かけたので、それも頑張ってみたいなあ……と想像しています。

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