飲食店を始める前には、きちんと段階を踏んでから開業をしていく必要がありますので、何から始めていけばいいのかを考えましょう。
いきなり開業をするのではなく、どこかのお店に入ってノウハウを学んでくる事が大事です。他のお店でノウハウを学ぶ事によって、何か予測できないような事が起こった時にも対応をしやすくなりますし、どう経営をしていくのがスムーズなのかもわかるようになります。どこのお店に入って経験を積むのかが最も大事と思いますので、少なくとも2-3店舗は経験した方が良いと思います。

厨房で働くのであれば、一度にたくさんの注文商品を作り上げていくためには、どのように役割分担などをすればいいのかも学んでおかなくてはなりません。
一つのメニューを作り上げるだけであれば、何の問題もなく作り上げる事も出来ますが、いくつものメニューを作るためには分担が欠かせません。
まずはそういった部分を学んでおく事で、短時間での提供が可能になります。

資金繰りも大事ですので、どのように資金を用意するかを考える必要があります。
銀行などから借りたいのであれば、どのくらいの金額があればいいかも考える事です。必要以上に借りる必要はありませんので、本当に必要な金額を試算する必要があります。

お店をどこに構えるかも大事で、自分が提供したメニューにはどのような地域に合っているかを考える事です。
若者が多い街なのであれば、若者が好みそうなメニューの必要がありますし、女性に喜んでもらえそうなメニューなのであれば、お洒落で素敵な街で経営をしなくてはなりません。
それぞれどのような人達が集まりやすいのかは土地によって変わってきますので、お客様が集まりやすい場所を選ぶ事です。
いい場所を選べばそれだけ客足も伸びやすいですが、家賃が高ければ支払いは難しくなります。
家賃が高ければそれだけの金額を稼ぎ出さなくてはなりませんので、料金設定なども考える必要があります。
事前に準備をしておかなくてはならないのは、スタッフの準備も必要になります。

食材や食器、消耗品などを仕入れることになります。それはひとつではなく、それぞれに特徴があるので店によって最適な仕入れ方法を模索していかなければいけません。

スタッフの評判が悪ければ、お客様は立ち寄ってくれなくなりますので、スタッフの教育に力を入れるようにし、質の高いサービスが出来るようにしておきましょう。

身近なところで仕入れたいのであれば、近くの商店街などにある八百屋や肉屋、スーパーなどがあります。徒歩や車ですぐに買い物ができて、品物を自分の目で確認できます。同じ商売人ということで付き合いを深めていけば、いろいろと融通をしてもらいやすくなります。しかし個人の家で消費するための商品しか置いていないところもあり、品揃えに不満を感じることもあるかもしれません。それに価格もあまり割引されない事が多いので、原価が高くなります。

スーパーでも業務用のスーパーであれば、普通よりも大きい肉や大量の割り箸などを扱っており、価格も安くなっています。プロが使う専用の品も多く扱っており小さい飲食店であれば業務用のスーパーで十分に事足ります。ただ、支払いは普通のスーパーと同じで現金取引ですから、業者と違って一か月分をまとめて払う掛け取引はできません。配送もしていないので、大量の荷物を自分で運ぶことになります。

より鮮度が良くて品揃えが豊富なところから仕入れたいのであれば市場に行きます。商店やスーパーを介していない分価格が低くなりますし、旬の食材や流行の商品を仕入れることが出来ます。市場を利用するときには、休みの日があることや取引をしてもらうために誰かに紹介してもらわなければいけなかったりと、いろいろと守るべきことがあるので厄介です。

市場にいって良い品物を揃えるのが大変だというときには、卸売業者と取引をする方法があります。商店やスーパーよりも安く商品が手に入りますし、市場との付き合いが深いので良い品物を取り扱っています。ただし、商品の品定めができなくて、卸売業者空回してもらう形になるので必ずしも期待通りの品質とは限りません。上手く取引ができるかは担当者との付き合い次第です。小ロットでの取引には対応してもらえないことが多いので、小さいお店だと逆に不便です。

この他にも最近では地産地消ということから、農協や市場を通さずに農家から直接買い付けるケースも増えています。直接取引をすることで、中間コストは最大限まで削ることができ、格安で購入できます。また朝収穫したものをその日のうちに出せたりと、鮮度も良いので美味しい料理を作ることができます。

料理が得意だし、皆に食べてもらうのが好きだからという理由だけでは、飲食店を経営していく事は出来ません。

利益を考える事なく、赤字経営だったとしても、資金があれば経営をしていく事も出来ますが、実際にはそう簡単にいくものではないからです。





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