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【主義がある】より道主義

富久浩二さん撮影

こんなにも,沢山の主義があり、

その中に含まれていない主義の中で、勝手に以下の2つの主義を創作してみます。

「検索主義」(必要な情報をさがし出すこと)

「探索主義」(未知の事柄などをさぐり求めること)

あらかじめ、何を知りたいのかということがハッキリしていて、そして、その情報をさがして見つけ出すこと、これが検索です。

あらかじめ、知りたい情報がハッキリしていない状況で、何が有効な情報なのかを、様々な方法でさがし求めること、これが探索です。

検索主義の方が、よく指摘されている事だけど、常時接続された携帯を片手に、検索結果に頼りすぎて、世の中、ちょっとつまらなくなってませんか?

検索主義に走ってしまうと、短歌的には、こんな感じに。

「「ヤギ ばか」で検索すると崖にいるヤギの画像がたくさん出てくる」
(永井祐『広い世界と2や8や7』より)

「わたくしが<私>を検索するといふ遊びの果てに襲ひ来るもの」
(菊池裕『ユリイカ』より)

「〈中ピ連〉をネット検索せしときに「中年ピアノ愛好者連盟」が出る」
(生沼義朗『水は襤褸に』より)

小黒世茂さんの著作『舟はゆりかご』の「あとがき」に、次のような一節がありました。

「日本人の源流を探索する旅を続けてきた。

いつも見馴れた物や道具のひとつひとつを入口に、背後にある遥かなるもの大きなものを覗いたとき、それを守ってきた風土や継承してきた人びとへの憧憬がいっそう深まっている」

つまり、現在が、どのような知層的時間の蓄積でできているのかを、簡単に、ネット上での検索で済ますのではなく、また、単なる想像や夢でもなくて、裏付け(=痕跡)にもとづいて、時間を掘りおこすことこそ得難い厚みがあります。

例えば・・・

ネットの評価は普通でも、地元で熱烈に愛されてる名店はあるし、特に、山間部等では、ルート検索が教えてくれない面白い山道・廃道・酷道に出会えたりします。

目的地への往復だけじゃ気づかない、寄り道がくれる偶然の出会いに、人はワクワクするんだと思うんですよね(^^)

寄り道しても。

回り道しても。

ふり返れば一本の道。

だから、じぶんの勘を信じて進んでみると・・・

寄り道や回り道、時には近道もしないと、わからないことって、たくさんあります。

寄り道や回り道、時には近道もしないと、見えないものも、いっぱいあります。

みんなが、舗装された道を急いで走っているから、ついつい、つられてしまいそうになりますが^^;

本当の本当は、寄り道や回り道、時には近道が、一番面白いって思えませんか(^^)

転びながら。

擦りむきながら。

笑いながら。

泣きながら。

大きくなっていくのが、より道主義一派(回り道・近道一門含む)。

より道しない人生に、出会いなんて、訪れないかもね(^^)

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