【小品文】耳を澄ませば聞こえてくるポツポツと傘をたたく雨の音色
週末は、どうも生憎の雨模様。
でも、雨の音、嫌いじゃなんですけど、ね(^^)
生きることを、楽器の演奏にたとえるならば、これを、上手に弾くことが人生の目標というものであり、自分が出す妙なる調べに、みずから酔うことができるなら、それが、幸福というものであるにちがいないのではないでしょうか。
このとき、真に問題であるのは、自分のウデ(演奏の技術)であって、楽器のよしあしは二義的なそれです。
人間関係をふくめて、境遇とは、楽器に相当するものなのでしょう。
楽器を弾くのなら、少しでも、上手に弾けるようになれたらいいですよね。
同様に、生きるのなら、少しでも、上手に生きられるようになれたらいいのだけれど。
上手な楽器演奏は、何かしら、心を酔わすのかもしれません。
上手な生き方は、心に幸福感や満足感を生むのではないでしょうか。
何事も、上手になるためには、練習が必要なのでしょう。
ただし、人生では、生きていく中で、上達していくしかありません。
サミュエル・バトラーも、
「人生とは、人前でバイオリンを弾きながら、しだいに腕を上げてゆくようなものである」
と言っていました。
本を読んだり、人の生き方を見たりして、参考にすることはできますが、人生は、人それぞれですから、自分なりに工夫しながら、上達の努力を続けることが大事なのだと思います。
人生は、その人の境遇によって大きく変わりますが、幸不幸を決めるのは、その人の能力によるのではないかと思います。
また、自分の能力に合った曲、そう生き方を選ぶことも大事でしょう。
自分には難しすぎる曲を弾こうとしても、聞き苦しい演奏になってしまうから注意しないと(^^;
練習すれば、うまく弾けるようになれるぐらいの難しさが、理想的なのかもしれません。
もう一つの基準は、自分の好みの曲、そう生き方を選ぶことだと思います。
自分が、しあわせを感じやすい生き方ができたら、いいのではないでしょうか。
自分の人生で、自分が、しあわせを感じられればいいのですが、自分の人生で、少しでも人を幸福にできたら、とてもしあわせだと思います。
しずくが奏でる雨の日限定のハーモニー♪