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毎日がトレーニング

物事は何でもトレーニング、練習、慣れ、と思ってやってみると、少し気が楽になります。

スポーツや習い事ならわかりやすいですよね。

何度も何度もやることで、技術は身につくもの。

習うより慣れ、とも言います。

これが気持ちの持ち方や考え方、人生への哲学などにも十分応用できます。

たとえば、前向きになろうと思ってもなかなかできないとき。

別に、一瞬で前向きにならなくたって失敗ではありません。

自分がダメなわけでもない。

もちろん、一発でできるようになるときもありますが、そうじゃないことのほうが圧倒的に多い。

勉強だってそうだし、自転車に乗ることだってそう。

繰り返しやることで、人は身に着けていくもの。

そもそも、私たちが歩き出すことさえ、突然というわけではなくて、最初は首を起こすところから、寝返り、ハイハイ、つかまり立ち、とたくさんのプロセスを経て歩くようになりました。

後ろ向きになることは、後天的に学んだのだから前向きになることだって、ちゃんと学べるはず。

でも、たいていの方が、一回二回で完璧にできるようになるとどういうわけか思ってしまうので、失敗したように感じてしまいます。

自分に対して期待を持つのはいいけれど、1回で完璧になるという期待は、持ちすぎ。

できたらすごい、できなくても続ける、くらいの気持ちでいれば、ココロの準備としては十分。

期待をこっぴどく裏切られることもなく、自分に対して落ち込まずにも済みます。

なぜ一回でできると思ってしまうのか、考えてみましたが明確な答えではないけれど、完璧な結果がすぐ欲しい、という人情でしょうか。

そして、すぐ欲しいのに手に入らないなら、多分ここが試されているところなのでしょう。

それでも欲しいの?なんていう念押しというか。

だから、すぐ欲しい結果がすぐ手に入らなくても、腐らずあわてず、じっと続ける姿勢が求められているサインです。

昔は根性や忍耐というような言葉が流行りました。

今はそうした言葉はイマイチですが、言葉を変えるなら「自分への根気」は人生ではどうにも必要な材料だと私はいつも思います。

もっと前向きに自信を持っていけるようになれるのかな?と自分を疑うときは、自分に聞いてみましょう。

じゃあ、なれないよと誰かに言われたら、トライもしないでそれで終わらせてしまうの?

それでいいの?

逆に、なれるとわかっているときだけトライするつもり?

結果があらかじめ本当にわかっていることって、人生でどれくらいある?

やってみなくちゃわからないことは意外に多くない?

大切なのは挑戦と冒険を忘れぬココロ。

そうやって考えてみると、ポイントは、なれるなれないが重要なのではなくて、自分がそのために何か行動を起こして、トライし続けていくつもりがあるかどうかがより重要だと見えてきます。

自分がそうなりたいと思って、そうなるようにトレーニングする心積もりと、実際にやってみる勇気と一歩踏み出しさえできるなら、それで十分大丈夫なのです。

一歩進んで、ときには少し後退することもありますが全体を通して時間をかけてみてみると、確実に前進してる、そんな感じになると思って、日々の小さい後退は少し多めに見ているくらいの余裕を持っていればいいのです。

そう思ったら、毎日振り回されず、なんだか気持ちも楽になるはず。

自分で自分の気持ちを楽にするスキルもあるといいですね。

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